<いのうえの餃子>:出町枡形商店街:京都(2023.12.28)

稚内に在っても、方々から稚内に来ているという方と出くわして言葉を交わす場面も在る。

以前、近くの時々利用するコインランドリーで、旅行中の方と言葉を交わした。

そこの機械がコインだけが入れられるようになっていて、千円紙幣は脇の機械で100円硬貨に両替出来るようになっている。初めての方はそれがやや判り悪い場合も在るかもしれない。居合わせると、やって来た方がその「判り悪い」になっていて、「どないする?」と言い出したので、「そこの両替機で千円紙幣を100円硬貨にして、100円硬貨を入れて洗濯の機械を動かす」という旨を御伝えした。そうすると「無事に、普通に使えて善かった」ということになる。「あと何分の表示は?」ということになり、「光が強く当たって視え悪いが、この辺りに表示される。手でこうやって庇のようにすると見える」と言いながら示せば「なるほど」ということになった。

そういう切っ掛けで御話しした。京都から愛車を駆って北海道を訪ねているという方だった。聞けば、京都で<餃子の王将>のフランチャイズ店を長く営み、大きな大学を擁する地区の御店で「皿洗いをすれば一食」というようなことをして、学生等がそれを利用したという話しが多々在って、半ば伝説的な御店になっていたというようなことだった。そこを畳んで充電中であった訳だ。御話した時は「何れ遠からぬうちに、また店をやりたいというようにも思っている」とされていた。

やがて京都方面の地域の話題というようなモノを見れば<いのうえの餃子>というモノが紹介されていた。「あっ!?何時かのコインランドリーで出くわした人…思っていたとおりに店を開くチャンスが得られたのか…善かった!」と報に触れた。

敦賀から京都に着き、所謂「ランチタイム」に出遅れたような中途半端な時間帯であったが、そのコインランドリーで出くわした方の御店を訪ねてみようと思った。テイクアウトの料理を売るようなこともしている筈で、昼前に店を開けたのなら、夕方迄そのまま営業を続けるような感じだと推定した訳だ。

↓京阪の出町柳駅から近い出町枡形商店街に御店は在る。
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↓さり気なく直ぐ目の前に在った御店で、最初は通り過ぎて、辺りを一回りして「これじゃないか…」と判って、何やら苦笑いが漏れた。昨年の春に開いた、辺りでも相対的に新しい御店ながら、確り辺りに溶け込んでいるというような感じだった。
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↓餃子を頂いた。
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↑<王将>の流れを汲む、「餃子らしい」という感じのモノだった。

↓そして唐揚だ。
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こういう街で親しまれている料理を御願いし、「稚内で会っていて…」ということで店主氏と再会を祝し、「御活躍を!よい御年を!」と別れた。1人で営まれている小さな御店ながら、食事時間帯のピークを外れても来店客が完全に途切れるのでもなく、親しまれている様子が伺えた。店主氏も遠方の旅先で出くわしたという自身がふらりと立ち寄ったことを喜んでくれていた。

↓こういう「辺りの人々の暮らしの中に在る商店街」という場所の御店だ。そういう場所に何げなく御邪魔するのも時には愉しい。
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何やら「観光旅行の一環で京都に立寄っている」ということではありながら、「縁在った街の辺りで休業日を過ごすようなことになったのでフラフラしている」という様子になっていたかもしれない。

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