動物園前駅の辺りに求めた宿で過ごす夕べに向け、駅のロッカーに似持ちを預けて動き廻ることとした。そして天王寺駅の界隈に至り、辺りを歩き廻った。
↓天王寺駅から、辺りの地名の由来になっているらしい四天王寺へ向かう道筋の途中、少し入った辺りに少し不思議な感じのモノが在る。
↓少し「前衛芸術?」という風ではあるが、これは寺の門に見受けられる金剛力士像である。画は“阿形”だ。
↓そしてこちらは“吽形”である。これは一心寺の門だ。
↓正月の門松が飾られていたが、一心寺は大勢の参拝者で賑わっていた。
一心寺は1185(文治元)年い法然上人が開いたと伝わる古刹である。法然上人は草庵を結んで「日想観」、夕陽を見ながら極楽浄土を観想するという「観無量寿経」に説かれる修法に勤しんだのだという。やがて草庵が一心寺になって行った。
所謂「大坂冬の陣」では、徳川家康の本陣が布かれたのはこの一心寺の辺りであったという。以降、江戸時代を通じて盛んな活動が続いた寺である。明治20年に「御骨佛」の造立を手掛け、以降は「御骨佛の寺」として広く信仰を集めた。
第2次大戦期の戦禍で、この寺の伽藍等は大きく損なわれてしまったが、戦後に再建が行われて現在に至っている。そういう中で、大胆なデザインの像を備えた門等が登場している。
↓酷く賑わう境内を歩き廻った。
↓幾つかの御堂で手を合わせた。
↓屋根の瓦の一部が、低い場所に飾られていて、少し興味深く眺めた。
↓何か凄く「有難い場所」に足を踏み入れたような気もした。
事前に知識が在ったのでもないが、法然上人が修法に励んだ草庵を起源とする古刹に出くわし、多くの人達の信心の拠所になっているという場所の初春の雰囲気の中で少し過ごすことが叶ったのは大変に幸いだった。
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