「三浦商店」の面影…:<塩狩峠記念館 三浦綾子旧宅>(2024.05.11)

小説『塩狩峠』の「クライマックス」の御当地である塩狩の地に<塩狩峠記念館 三浦綾子旧宅>が在る。作者の三浦綾子が御夫妻で住んで居た家を移築した部分と新築部分からなる資料館である。

↓建物にこういう往年風な看板が掲出されている。
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↓こういうモノも在る。
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嘗ては煙草や塩は「専売制」で認可を受けた小売店で扱われることになっていた。実際にこういう看板が掲出されていたか否かは判らないが、三浦綾子はこの建物の家で「三浦商店」という雑貨店を営んでいた。日中は雑貨店を営み、夜には創作活動に勤しむというような暮らしだったようだ。

↓こういう、かなり懐かしい公衆電話も「展示品」になっている。嘗ては方々に、それこそ商店の片隅等にこんな公衆電話が設置されていた。
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1999年にこの<塩狩峠記念館 三浦綾子旧宅>が開館した時、当時は病身ながらも御存命であった三浦綾子が伴侶の三浦光世と共にここを訪れている。

↓これが三浦綾子が営んでいた「三浦商店」の雰囲気を再現した展示である。
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↑この場所に三浦綾子が入っている写真が館内の展示に在った。「これ!懐かしい…」とでも言っているような感じで、嬉しそうに想い出多い旧宅の様子を眺める御本人の写真が館内にも展示されていた。

↓一寸した文具関係も扱っていたようだ。
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<塩狩峠記念館 三浦綾子旧宅>では、この「三浦商店」の部分迄は写真を撮って構わないようになっていたので撮った。自伝的作品である『道ありき』第2部に在るような物語の舞台となった場所だ。深い感慨と共に見学した。

こういう「作家に所縁の場所を活かした展示施設」というのも好いものだ。

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