↓広場にこういうように木が置かれていた。
↑少なくともベンチではない。座面が整えられているのでもない。そして製材が施された材木でもないことも見れば判る。
↓反対側の端である。両方とも少し激しく傷んでいる。人為的に切断したのではなく「折られた」という様子である。
↑これが1926(大正15)年の「大正泥流」で押し流された木なのである。2018年に住宅工事の現場で埋まっていたのが発見されたそうだ。
「両端が傷んでいる」というのは、激しい泥流で「叩き折られた」ようになった木の幹が、単純に押し流されるのでもなく「縦に回転」というすさまじい勢いで迫ったので、色々と硬いモノに当る等で両端が摺られながら傷んだと推定出来る。
屋外に置かれているため、この埋木は少し傷んだ感も否めないが、「大正泥流」の恐るべき破壊力を想わせるモノである。
尚、この埋木に関しては、別な場所に在る<郷土館>で屋内のケースに入った状態で展示されているが、こちらは「工事現場で掘出された現物のまま」に近いと見受けられた。
こういうモノはなかなかに貴重で、こうやって公開しているのも意義在ることだと思う。
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