
↓セロファンのような袋から引き出すと、紙に包まれている。

↓包み紙を開くと、厚紙に包まれた何かが在る。

↓これが<きびだんご>である。

昔話の「桃太郎」で、主人公の桃太郎が鬼ヶ島へ鬼退治に向かう際、同行して共に戦うことになった動物達に与えるモノが「きびだんご」ということになっていて、アレは丸い珠の形をした餅のようなモノである。この<きびだんご>は違う。
「きびだんご」が「吉備団子」であるのに対し、<きびだんご>は「起備団合」なのである。
「起備団合」とは「事が起きる前に備え、団結して助け合う」という意味であるという。北海道内で1923(大正12)年に登場して現在へ受継がれているというモノだ。モチ米や餡や飴等を組合わせた、粘性が高い短冊状のモノである。オブラートに包まれているので、手に持って食べ易い。或る種の保存食のような感じでも頂くことが可能かもしれない。
何時の間にか、「起備団合」の<きびだんご>も、名称の読み方が昔話の「桃太郎」に出て来るモノと同じなので、包み紙に桃太郎の画を入れるようになって行ったようだ。
北海道内では広く知られているが、他所では余り知られていないと見受けられる。一寸面白い。
高カロリーな菓子である。余り頻繁に頂くべきではないのかもしれない。が、時には頂いてみたい。随分とこれに親しんだ想い出も在る。
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