↓<上富良野町開拓歴史広場>に家が建っている。少し古い建物だ。
↓これが<上富良野町開拓記念館>だ。
↑施設を紹介する情報の中には<かみふらの開拓記念館>という標記も見受けられる。故にこの記事の件名は「<かみふらの開拓記念館>または<上富良野町開拓記念館>」としてみた。些事かもしれないが。
この建物は、小説の『続 泥流地帯』に「主人公兄弟の隣人として登場する村長」のモデルとされる人物、「大正泥流」の当時に上富良野の村長を務めていた吉田貞次郎の家であった建物だという。
建物は「大正泥流」当時に少し傷んだものの残ったことから使用され続けたという。やがてこの<上富良野町開拓歴史広場>を整備した際に移築し、「開拓記念館」としたのだ。
↓大正時代の建築だ。それだけでもなかなかに貴重だと思うが、「大正泥流」の記憶を伝えるという価値も在る建物である。
↓観る角度を変える毎に独特な雰囲気に見えて興味深かった。
実は…この「開拓記念館」が開く前に辺りに到着していたので、戸外で建物をゆっくりと眺めていたのだった。
↓やがて開いたので見学させて頂いた。
展示はかなり興味深かった。「三重団体」が辺りに入って開拓を始めるようなことと、吉田貞次郎の事績や所縁の品、「大正泥流」の記録写真等が在った。また吉田貞次郎の伝記的な事柄を紹介するビデオを興味深く拝見した。
「大正泥流」の記録写真は、本当に言葉を失うような様子だ。災害後に「村の放棄も已む無し」という論調が強かったというのも頷かざるを得ない。が、吉田貞次郎村長は、「父母と共に拓いたこの地を諦めたくはない!」と復興を推進しようとし、それを何とか果たして行くのである。
↓上富良野駅に着き、そこから沿道の景色を眺めながら存外に長く歩いた。が、そうやって訪ねた価値は在った。
ここを見学後、辿った道を市街側へ引揚げ、更に上富良野で少し過ごした。
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