「千枚の布」…:<小林家>:小林酒造:栗山(2024.05.13)

↓<小林家>に入ってみる。スタッフの皆さんに迎えて頂けるのだが、玄関の辺りに不思議なモノが在る。
13-05-2024 X-Pro2 (30)

↓夥しい数の布を組合わせている。
13-05-2024 X-Pro2 (31)

明治時代の終わり頃、2代目社長の夫人が傷んだ着物の未だ使える布を切り取り、2枚重ねて繕っていたのだという。そうしたモノが千枚程も次の代以降に受継がれたという。それを組合わせて創ったモノが飾られている。

「使えるモノは最後の最後迄使う」という考え方である。発展し始めた会社で大きな利益も上がり始めていた中、飽く迄も質素に、堅実に暮らそうとしていたという様が伺える。

なかなかに興味深い展示だ。

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