<北の錦 記念館>:小林酒造:栗山(2024.05.13)

↓小林酒造の敷地に入って直ぐのような辺りに、やや大きく貫禄が感じられる建物が在る。
13-05-2024 X-Pro2 (15)
↑1944(昭和19)年に完成した建物で、小林酒造の本社事務所として利用されていたのだという。1995(平成7)年から<北の錦 記念館>として公開されている。酒器等の展示が在るが、各種の酒類やグッズを売る売店になっている。

更に加えると、プロ野球の北海道日本ハムファイターズで活躍していた栗山監督は「自身の姓と同じ地名!」と栗山町に惹かれて、度々訪れて活動もしているのだが、この<北の錦 記念館>にも栗山監督のサインが入ったユニフォーム等が飾られていた。そんなことで、地元の皆さんは栗山監督が退いた現在でも熱心に北海道日本ハムファイターズを応援しているようでもある。

小林酒造は炭鉱町等の旺盛な酒類需要に応えるべく製造量を増やして“大工場”の様相を呈したようだ。1936(昭和11)年頃の時点で満州や樺太にも販路を広げていたという。そういう中で、現在の<北の錦 記念館>になっている本社の建物が登場したということだ。

この建物は「小樽の銀行」を模したものであるのだという。小樽では「嘗ての銀行」という旧い建物を色々と観ているが、確かにその種のモノを想わせる外観の建物だ。

嘗ては「量産」というようなことが志向されたというが、近年は最盛期の1割強という製造になっているという。量より質ということになる。

2000年代には北海道内で栽培される酒造好適米の品種登録が相次ぎ、小林酒造ではそれらを使用している。北海道の酒造好適米も、最近は評価が高まっているということで、それを使って「北海道の酒」を標榜しているのだという。

今般、煉瓦造の建物を眺めたいと、この小林酒造を訪ねてみたが、非常に好かった。早くも「何時か再訪…」というようなことを考えている。

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