「10形22号車」または「木製22号車」…:<札幌市交通資料館>(2024.06.09)

↓これが観たかった!さっぽろ駅で地下鉄南北線に乗って街を南下し、真駒内駅の手前、自衛隊前駅で下車して<札幌市交通資料館>に足を運んだ。
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↑「前場車停」(停車場前)と正面に掲出されている。「停車場」とは、札幌の街では「札幌駅」に他ならない。古くは「停車場」と呼ばれていたのだ。嘗ては札幌駅の辺りに路面電車の停留所が多々在って、街の方々との間が結ばれていた経過が在る訳だ。

↓乗務員が乗って運転をする場所が半ば剥き出しで、乗客が入る部屋が設えられている。かなり旧い路面電車の造りだ。
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「10形22号車」という車輛で、「木製22号車」という通称だ。車体が木製なのだ。1901(明治34)年に名古屋で製造された。「明治生まれ」である。1918(大正7)年に札幌に初めて登場した路面電車は、この型の車輛で運行された。1936(昭和11)年まで運行されていた。そして保存された。2013(平成25)年から愛知県の<博物館明治村>に展示―製造された=産れた場所である愛知県へ帰省していたことになる…―されていたが、<札幌市交通資料館>の新たな展示棟が完成したので2023(令和5)年に札幌に戻って来たのだそうだ。

↓流石にこういう「明治生まれ」な車輛が運行されている様は観たことが無いが、こういう展示を眺めるのは非常に興味深い。
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↓車内の感じだ。この電車に揺られて「停車場」辺りへ向かっていた人達の話し声を想像しながら眺めた。
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↓こんなに興味深い車輛が札幌で観られる。非常に好い!
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