到着した旭川は好天に恵まれていた。旭川駅周辺で理髪店を利用し、好天に誘われるかのように歩き始めた。
昼食を摂るのに程好いような時間帯だった。5月に訪ね、6月にも立寄った御店を想い出した。やや間隔が開いたような気もするのだが、この間に旭川に寄った際には御店が御休みの日であったか、時間帯が好くなかったかのなのだと思う。
朝の列車に乗る際、飲物は入手したのだったが、何か食べるモノを入手したのでもなかった。そういうことで昼食は朝食を兼用するような形になる。
↓旭川駅から北東に進んだ辺りになるのだと思う。暑いとは思わなかったが、陽射しを受けて、多少揺らぐような気分で歩を進め、見覚えが在る御店に辿り着いた。
↓営業中だ。
↓朗らかな店主氏の声が聞こえそうな感じの掲示も在った。
↑入ってみて「暫く…」ということになったが、店主氏はこちらを覚えていて下さった。店主氏も朗らかな感じで、こちらが記憶しているとおりの様子だった。
着席した辺りの卓上にブザーが在って「御用の御客様を押しボタンを」という方式になっている。迎えて頂いた際、店主氏が「御注文が御決まりになりましたらこちらを」とブザーの件を仰った。が、「ブザーで御呼び立てする迄も無い」と「即決!!」で料理を所望した。
↓カレーライスだ。
↓鶏肉やタマネギを煮込んだというような感じだ。丁寧に作り上げた「鶏肉のカレー」というような感じで凄く好かった。かなり美味いと思った。
↑聞けば、店主氏の御母様によるレシピで、店主氏の御家庭での味を再現しているのだという。御母様は調理に纏わる御仕事にも携わっておられたという「料理自慢」で、想い出の味が色々と在るようだ。店主氏はそれらのレシピの伝授を受けようとしていて、その一環らしい。カレーライスは何か「元気が出る一皿」という感も在る。この一皿も、笑顔溢れる食卓で頂くことの出来る「元気が出る一皿」という感じであると思った。
↓ひじきと白菜、味噌汁が添えられるセットを御願いした。添えられるモノも好かった。
こちらの御店では、直ぐ傍の鮮魚店で仕入れる時季の魚を使う定食も在って、辿り着く迄はそういうモノを思い描き、結局はカレーライスに強く惹かれて頂いた。そういう誘惑に屈するのも悪くはないであろう。
↓食後の珈琲も好い。旭川辺りでは評価が高い御店のブレンド豆を使っている。
↓店主氏の身近な人達に支えられているような、和やかな感じの忘れ難い御店だ。旭川に在って、時間が在れば寄ってみたい場所だ。
「きっとまた寄ろう」と思いながら、ゆっくりと辞去したのだった。
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