<似鳥美術館>…(2024.10.06)

↓商都として栄えた経過が在る小樽には古い立派な建築物が多く伝わっていて、それらが様々に活用されている例も多い。
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↓嘗ての「北海道拓殖銀行」の建物は<似鳥美術館>となっている。
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「北海道拓殖銀行」は「たくぎん」の通称で親しまれた北海道最大の銀行であったが破綻してしまい、銀行の営業は他の北海道内の地方銀行に譲渡されて現在に至っている。<似鳥美術館>の建物は、その「北海道拓殖銀行」の小樽支店だった。作家の小林多喜二が小樽商科大学の前身となる学校を卒業して就職した先としても知られる。かの三浦綾子が小林多喜二の母を主人公にした小説を綴っていたが、作中で街に出た母が小林多喜二の勤務先である建物を視て驚くという場面が在った。立派な建物が多かった中で、この「北海道拓殖銀行」の小樽支店は際立っていた。北海道を本拠地とする銀行にとって、昭和の初め頃の小樽は「際立って重要な拠点」であった筈で、銀行の威光を示すような立派な手てものが建てられたのであろう。

美術館としての展示をゆっくり愉しんだが、この種の場所では「往年の雰囲気が感じられる」というような「建物そのもの」を観るのが少し愉しい。

↓こんな階段を関係者の皆さんが行き交ったことであろう。
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↓4階に上がると、階段の踊り場辺りから隣の小樽郵便局や向こうの日本銀行等が見えた。眼下の道路が浅草通である。
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↓艦内を歩き廻りながら、こういう階段の様子も興味深く眺めた。
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↓照明の感じが渋い。
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実は、何度も小樽を訪ねているが、ここには初めて入った。何れまた立寄りたい。

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