少し寒々しい休業日だった。
↓午前中はここで過ごした。
↓久し振りにポップコーンのキャラメル味を頂いてしまった。時には凄く好い。
↓興味深く観た作品の予告篇のリンクを入れておく。
戊辰戦争の時代を背景にした物語である『十一人の賊軍』を観た。
戊辰戦争の戦いの舞台は越後や奥州になって行く。これは戦いを避けようとする動きが一蹴されてしまった経過等も在るという。奥羽越の大名家は戦いを避けるための運動をしていたが、戦いが余儀なくされる中で「奥羽越列藩同盟」を結成して戦いの局面に向き合おうとしたのだった。
越後の新発田溝口家は、新政府側に恭順をしようという考え方を抱いていたようだが、周辺の大名家が悉く「奥羽越列藩同盟」に加盟するので加盟せざるを得なくなった。越後では長岡牧野家が中立を意図したものの、新政府側の軍勢がそれを一蹴してしまって戦端が開かれてしまった。「奥羽越列藩同盟」も兵を送り込み、長岡での戦いが進展していた。「奥羽越列藩同盟」は新発田溝口家に出兵を強く求めていた。
その「奥羽越列藩同盟」によって出兵を強く求められていた新発田溝口家が如何したというのが本作の物語である。
「奥羽越列藩同盟」の将兵が新発田の城下町にやって来ていた。他方、新政府側の軍も新発田へ向かっていた。両者が城下町で出くわせば遭遇戦が発生し、辺りは大変な戦禍に見舞われることになる。そこで、それを避けるべく一計を案じた。新発田領の端で、新政府側の軍の進路に相当する辺りに砦が在った。この砦で新政府側に抗って足止めをし、その間に「奥羽越列藩同盟」が長岡へ出陣すれば、そこに新政府側を迎え入れようということを考えたのだ。
その砦に入る「決死隊」ということで、死罪が決まっていた10人の者達が集められた。ここに数人の家中の士が加わり、砦に入った。砦には長岡牧野家の旗が掲げられ、長岡方面への進撃を阻もうという者達が活動しているという様子が偽装されていた。そして砦に入った夜、「先触」ということで現れた新政府側の小規模な一隊と戦闘が発生した。砦の決死隊側が新政府側の兵士を斬った。
これが契機となり、新政府側は大砲や銃を備えた本格的bな戦闘部隊を砦に差し向けて来た。砦の決死隊は懸命に戦う。そして如何なるのかという物語である。
妙な状況で、命を懸けて共に行動することになった者達と、その背後の人達という感じの物語だ。何層にもなっている状況が絡まる。そして小さな砦での激闘の場面が凄い。大きな戦禍が避けられた背後に何が在ったのかというような物語ということになる。この砦の件は創作なのだと思われるが、新発田溝口家が新政府側と「奥羽越列藩同盟」側との狭間で色々と苦慮したというのは史実である。
↓観た後、何となく余韻に浸った。
↓群像のドラマと、新発田溝口家の実質的な舵取りを担う“御家老”のドラマというようなモノが螺旋状に絡まって物語が創られているというような感だった。
「休業日に映画館」というのも好い感じだ。
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