
↓甲府駅の南側に在る。武田信玄(1521‐1573)の像である。

「情けは味方 仇は敵なり」として、勢力圏を拡げる戦いの傍ら、治水事業のような民政にも力を注ぎ、仁政を布くことを心掛けていたという武田信玄は甲府の街の、或いは山梨県の基礎を築いた伝説的な指導者というような存在感を放っているのかもしれない。
↓「武田信玄」とでも聞けば、この像のように床机(しょうぎ)に腰を下ろして戦況を静かに見守り、「山は動かず」と気を動転させてしまうことを諫めているというような様子を想う。

所謂「風林火山」である。「風の如く」は何でも素早く進めるべきであろうということ、「林の如く」は手際良く粛々と事を運ぶべきであろうということ、「火の如く」は果敢に挑むべきであろうということ、「山の如く」は動転しない、或いはブレないということが大事だということであるように自身では思っている。
↓実は今般、初めてこの有名な像を観た。甲府が初めてであったが、山梨県全般も初めてだったのだ。

色々な物語の作中人物として、また人物や言行に関する論評も多い人物として知られる武田信玄だが、御当地で敬愛されているような様子が伝わる大きな銅像を観たのは興味深かった。
この記事へのコメント