
↑建物は文化財指定を受けており、文化財としての呼称は「旧睦沢学校校舎」という。1875(明治8)年、睦沢村(現在の甲斐市)に建てられた学校校舎だ。
1966(昭和41)年に武田神社に近い辺りに移築し、その際に建築時の県令であった藤村紫朗(ふじむらしろう 1845-1909)に因んで「藤村記念館」と命名され、資料館となった。2010(平成22)年に、甲府駅北口広場に再度移築されて現在に至っている。
県令であった藤村紫朗は「擬洋風建築」の建築を積極的に奨励していたということで、この学校もその一つである。「擬洋風建築」の学校と言えば松本の旧開智学校校舎も思い出す。方々で「擬洋風建築」の学校等が登場した明治時代前半頃の雰囲気に想いが巡る。
↓実際に立っていた場所を離れても、或る程度の多くの人が通るような場所に移築されて保存される歴史的建造物というのも好いように思う。

今般、思い立って甲府に寄り、色々な文物と出くわし、凄く愉しかった。きっと再訪したい。
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