
↑江戸時代には、十二支の名を宛て「〇の刻」というモノを12種設け、概ね2時間毎に鐘を鳴らして街の人達に時刻を伝えるというようなことをしていた。それを「時の鐘」と呼ぶ。川越で観た建物もそういう趣旨のモノであった。
甲府での「時の鐘」は江戸時代に設けられていて、火災で焼失したというような経過を経て1818年に再建され、それが1872(明治5)年迄使用されていたと伝わっている。
2013(平成25)年、火災で焼失した「時の鐘」を模したと伝わる寺の鐘楼の、明治期に撮ったらしい写真を参照して忠実に再建したというのが写真の「時の鐘」であるそうだ。
こういうような、喪われた古い建物のイメージで何かを建てるというような事柄は面白いと思う。「松本へ向かう途中に寄る」という感じではありながら、色々と興味深い甲府に立寄る機会が設けられたことは大変に幸いだった。
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