<京都市電N28>…(2024.12.30)

↓烏丸通を歩いていて、少し驚いて歩を停めた。
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↑かなり古い路面電車と見受けられる。

京都では1895(明治28)年に初めて営業として路面電車が運行されている。「京都電気鉄道」という会社がこの路面電車の運行を手掛けていた。少しずつ路線を延長し、21.1kmの路線を運営するようになって行った。やがて1918(大正7)年、京都市内の路面電車の一体化を図るということで、京都電気鉄道は京都市に買収される。以降は「京都市電」ということになる。

京都電気鉄道が敷設した軌道は、京都市電で採用した1435mmの軌間よりも狭い1067mmを採用していた。そこで京都電気鉄道の頃の車輛に関して「狭軌」の「Narrow」に因んで「N」という記号を付けていた。

京都電気鉄道が狭軌で敷設した路線は、京都市電で採用した軌間に順次改められたが、京都駅前と北野との間を結んでいた堀川線だけは、1961(昭和36)年に廃止となる迄、狭軌のままであって「N電」と呼び習わされたのだそうだ。

↓「北野」と行先表示が在って、オープンな運転台が在って、「28」という車番も記されている。これが「N電」と呼ばれた車輛なのだ。
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地下鉄の五条駅に近い<北阪ビル>という場所、烏丸通に面している辺りに展示されているのだが、年末で建物が閉まっているような様子だったので、通から見えた範囲で「おっ?!」と少々驚きながら眺めたに留まった。機会を設け、もう少しゆっくり見学したい感だ。

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