そういう様子で気が張ったが、列車内の座席で寛ぐと気分が解れ、居眠りも交じりながら北上である。時折、車窓の様子を眺めて愉しんでいた。
↓氷が浮かぶ天塩川が見える箇所が在る。見える箇所は何箇所も在るが、写真が撮り易い感じの場所はやや少ないような気がしている。今般、思い付いて撮ってみた。後から写真を見て少し気に入ったのでブログに掲載することにした。

稚内へ北上する交通を整備していた大正時代、現在の宗谷線に関しては「天塩川の水運が貨客輸送手段となる」ということで、現在では廃止された、オホーツク海側に寄った経路を通る天北線に先を譲った。天北線の経路は1922(大正11)年に、宗谷線の経路は1926(大正15/昭和元)年に各々開通している。
そんな経過も思い出すが、車窓の天塩川は、氷で流れが鈍っていて水面が鏡面のようになり、岸の側に在る雪を被った森が少し映り込んでいるような様子だった。そして雪を被った森も美しい。そういう景色を眺めながら、天塩川に沿って森に踏み入るように鉄道を建設した先人達のことに想いが巡る。
列車での旅は好い。
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