<新・山本二三展>…:北海道立旭川美術館(2025.05.13)

↓独特な存在感を放つ像が在る。
13-05-2025 X-Pro2 (33)

↓常磐公園に在る美術館だ。
13-05-2025 X-Pro2 (32)

↓開催中の<新・山本二三展>が面白そうだったので、時間を設けて美術館へ足を運んでみたのだ。
13-05-2025 X-Pro2 (34)

↓北海道立旭川美術館は収蔵品を入れ替えながら展示する以上に、企画展が目立つような感じだと思う。随分と以前に立寄ったような記憶も在るのだが、大変に御無沙汰してしまっている。
13-05-2025 X-Pro2 (35)

↓この<新・山本二三展>の入場券を求めて展覧会をゆっくりと拝見した。
13-05-2025 X-Pro2 (38)

山本二三(やまもとにぞう)(1953〜2023)はアニメーション作品の美術を手掛けたことで知られている。「アニメーション作品の美術」というように言っても色々と在るが、キャラクターが動く背景の画というようなモノを創ることが主要な役目である。非常に好く知られている作品も多く手掛けている。アニメーションに限らず、映像作品に纏わる制作をしているが、画家として画を描くこともしている。年齢を重ねてから、映像作品制作と少し距離を置き、生まれ故郷である長崎県の五島で風景等の画も描いている。

今般はアニメーション作品に関連の様々な画、五島の風景等の作品、愛用した道具等、概ね220点を展示している。なかなかに見応えが在った。ファンタジー色が強い画も在るが、現実世界の様子の画も在る。「美術」と呼ばれる背景画は、アニメーション作品全体の雰囲気を創り出すような側面が在ると思う。知っているアニメーション作品に関しては「アレだ!」と直ぐ作品世界を思い出したが、余り知らない作品でも画を見て何か作中世界に誘われるような感であった。

何れの作品も好かったのだが、戦時中の少年と幼い妹の物語である『火垂るの墓』のアニメーションで使われた様々な情景の画や、故郷の五島の景色の各作品が殊に強く惹かれた。長い活動経過で多くの作品を遺した画家であり、作品に関しては語り尽せないのかもしれないが。

↓思わず図録も求めてしまった。展示を拝見した想い出を胸に、図録も随時眺めたい。
13-05-2025 X-Pro2 (42)

時には美術館のような場所の企画展情報に眼を通し、興味が沸く展示を観に行くのも好いものだと改めて思った。

この記事へのコメント