この陸上自衛隊の旭川駐屯地であるが、嘗ての陸軍第七師団が使っていた辺りに立地している。そうした意味で、旧軍の歴史を伝えるような一面も在るかもしれない。
↓広い敷地の一部、国道に面した辺りにこういう看板が在る。

↑北海道護国神社に近いバス停の直ぐ傍というような辺りである。バス停傍のコンビニ辺りで一息入れていれば天候が好転して来た。
↓看板に示されている<北鎮記念館>である。

↑この建物は2007(平成19)年に新築されたものであるという。
旧軍の第七師団や屯田兵等の史料、または資料がやがて散逸してしまうという危惧が在るとして、1963(昭和38)年に当時の陸上自衛隊第2師団司令部庁舎の中に資料館を設けたという。これが<北鎮記念館>の起源になるようだ。
やがて1964(昭和39)年に遠軽に在った建物を移築して本格的に<北鎮記念館>とした。一部の増改築を行った経過も在ったが、建物そのものが老朽化したので、2007(平成19)年に現在の建物を新築した。現在の建物は「3代目」ということになる。
陸上自衛隊が管理運営する資料館ということになる<北鎮記念館>であるが、屯田兵や旧軍の第七師団に纏わる様々な事柄に纏わる資料の収集や展示が行われている。これらは旭川辺りの「地域の歴史」の大きな一部でも在る。加えて陸上自衛隊の経過や活動を紹介する場ともなっている。
↓<北鎮記念館>の前に、こういう記念写真の「顔出しパネル」というようなモノも置いて在る。

↓陸軍少尉の大礼服―平時の制服、戦時や作業を行うような場面の戦闘服に対して、改まった儀式等の際に着用する大礼服というモノが在った―である。着用しているイメージでマネキンが飾られている。迎えてくれているかのようにマネキンが立っているが、ここから上に上がって展示を見学出来る。

館内では写真撮影は構わないということになっている。気になったモノ、記憶に留めたいモノは写真でも撮っておくのも悪くない。
実は長く気になっていた資料館だったが、なかなか訪ねる機会が設けられずに居た。今般は訪ねることが叶って善かった。なかなかに豊富な展示であった。再訪すると、新たに何かに気付くかもしれないので、また機会を設けたいと、見学後数日で思うようになった。
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