スキー…:<北鎮記念館>(2025.05.11)

積雪地域では、或る程度スキーが盛んであると思うが、旧軍がオーストリアの将校を招聘して日本の将兵がスキーの指導を受けたという経過等を経て普及して行ったというようである。

テオドール・エードラー・フォン・レルヒ(1869-1945)というオーストリアの将校は1910年に来日した。1913年迄滞在している。スキーを伝えた際の階級に因んで、日本では「レルヒ少佐」と呼ばれる。最初は新潟県で活動した。やがて北海道にも訪れている。その際には昇任していて、「レルヒ中佐」というように呼ばれる場合もある。帰国後も軍人であり、最終階級は少将であったそうだ。

↓スキーが展示されていた。
11-05-2025 X-Pro2 (90)
↑左が「墺国式」と呼ばれるレルヒ少佐が伝えた形のスキーだ。(「オーストリア」を「墺太利」と漢字で書き、「墺国」と略する場合が在った。)中央は「露国式」、「樺太式」と呼ばれる、滑走面にアザラシの皮を貼ったモノだ。右は1980年代に陸上自衛隊で用いたモノであるという。

自身は高校生の頃に何回かやって以来、スキーは御無沙汰してしまっている。が、積雪地域では何となく身近なモノであるので、その発展の経過が判るような、こういう展示は面白い。

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