テオドール・エードラー・フォン・レルヒ(1869-1945)というオーストリアの将校は1910年に来日した。1913年迄滞在している。スキーを伝えた際の階級に因んで、日本では「レルヒ少佐」と呼ばれる。最初は新潟県で活動した。やがて北海道にも訪れている。その際には昇任していて、「レルヒ中佐」というように呼ばれる場合もある。帰国後も軍人であり、最終階級は少将であったそうだ。
↓スキーが展示されていた。

↑左が「墺国式」と呼ばれるレルヒ少佐が伝えた形のスキーだ。(「オーストリア」を「墺太利」と漢字で書き、「墺国」と略する場合が在った。)中央は「露国式」、「樺太式」と呼ばれる、滑走面にアザラシの皮を貼ったモノだ。右は1980年代に陸上自衛隊で用いたモノであるという。
自身は高校生の頃に何回かやって以来、スキーは御無沙汰してしまっている。が、積雪地域では何となく身近なモノであるので、その発展の経過が判るような、こういう展示は面白い。
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