
↑1900年代から1940年代迄、日本の軍隊が方々で用いた「軍票」を集めたモノである。
軍隊が動けば、様々なモノが必要になる。纏まった人数が動き回るので当然のことだ。
そういう必要なモノを、動いている現地で得ようとする。強引に徴発ということにもなり難いと、債権と債務が在ることを示す「紙幣のようなモノ」を用いるということになった。それが「軍票」である。
見た感じが往年の紙幣によく似ている。そういうモノの他方、国外で用いているので現地の通貨を単位とした金額等が刷り込まれているモノも見受けられる。
戦争というのは、莫大な資金が費やされる。費やす資金の末端部分がこういう「軍票」のようなモノということになるかもしれない。モノを得ようと、軍隊がこれを使えばそれは債務で、受け取った側は債権を持ち訳だ。が、その債権が巧く回収出来ないという場合も生じてしまうかもしれない。そうなれば徴発と差は無いことになってしまうが。
何か複雑な想いでこの展示を観た。
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