旭川駅を発つ…(2023.11.06)

↓稚内へ向かう列車の案内が掲出されている旭川駅の改札口にやって来ると、何か「名残惜しい」という気分が込上げるような気がする。今般は「好い休日」を過ごすことが叶ったと思っている。
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↓乗場に出て、札幌方面から北上して来る列車を待ち受けた。
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↓列車が現れた。
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↓少し減速した。
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↓先頭車が眼前を通り過ぎると、程無く停止する。
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↓指定席で嵩張るモノを棚に上げた。
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↓着席すれば列車は静かに動き出す。無事な旅を期して、用意の飲物を空ける…
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時には、馴染んだこの列車に乗車したいものだ。

<北彩都橋>、<氷点橋>…:旭川駅東側(2023.11.05)

↓旭川駅東側の道路を南側へ進む。
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↓<北彩都橋>という橋になっている。これは陸橋で、辺りの開発に際して付けられた「北彩都」に因んでいる命名だ。
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↓その少し先の、駅の南側の川を渡る部分の橋は<氷点橋>と名付けられている。
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↑この橋を渡った先が神楽地区で、<三浦綾子記念文学館>も在り、小説『氷点』の作中にも登場させた<外国樹種見本林>に行き当たることから<氷点橋>という名が起こったようだ。

旭川の地図を見ると、駅の東側に川を渡る道路が在るのが判る。橋なのだが、ここは<氷点橋>と記されている。鉄道の高架下を抜けて「橋が在る…」と思うと、<北彩都橋>の名が見えるのは「間違えた?」と戸惑ってしまう。が、離れた場所に<氷点橋>らしきモノは視えない。そのまま進めば「川の上の部分」は<氷点橋>だ。見掛けは「1本」の橋ではあるが、川の堤防部分で橋が途切れて「2本」となっているので、そういうことになっているのだという。こういうのは「歩道を歩く」という場合については、凄く気になるかもしれない。

↓<氷点橋>を渡った辺りの通は<氷点通>という愛称が付けられているようだ。
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↓通はこういうような具合に他の道路と交差する。
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↓交差点を通り越すと、<外国樹種見本林>や<三浦綾子記念文学館>へ通じる道路に出る。
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思い付いて歩いてみて、沿道に飲物を求める等することも出来るコンビニも目に付く―今般も立寄ってしまったが…―ような、なかなかに好い散策コースに出逢ったと思う。

アムールヒョウ…:旭川・旭山動物園(2023.11.03)

↓ヒョウなのだから当然だが「見事に“豹柄”…」とつまらないことを考えながら見入ってしまった。
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↑高い木の枝に見立てた場所を身軽に動き回る様が面白い。

↓アムール川の流域に棲むとされるヒョウだが、現在では希少な野生動物ということになっている。
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↓美しい姿の動物だと、何回観ても思う。
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オオワシ…:旭川・旭山動物園(2023.11.03)

↓漢字で書くと「大鷲」である筈だ。「大」という呼び方が示すように、なかなかに大きな鳥だ。
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↑通路の真上辺りもケージの一部になっていて、概ね真下からこの大きな鳥を眺められる設えになっている。

↓精悍な風貌だと思う。
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森に棲み、海まで出て遊弋する大きな鳥だ。こんなに間近にはなかなか見られない種類でもある。だから動物園は興味深い。

猛禽類の大きさ…:旭川・旭山動物園(2023.11.03)

↓動物園内でこういうパネルに出くわし、少し見入っていた。
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↑或る程度知られる猛禽類の大きさを、概ね実寸大で示すというパネルだ。

右側の各種は、街で見掛るような機会も在るカラスと際立って違う感じもしない大きさだと思う。左側の各種はかなり大きく見える。

「一寸したモノ」という感じながら、なかなかに面白い。こんな工夫を重ねているというのが、旭山動物園が講評を博している理由なのであろう。

高砂酒造のTシャツ…(2023.11.06)

↓旭川の宿の居室でこういうモノを引っ張り出した。
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↓前日に高砂酒造の売店で求めてしまったTシャツだ。
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↓稲穂と「国士無双」という銘を組合わせたバックプリントが凄く好い。
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早速にこれに着替えて、復路の列車に乗って稚内へ引揚げた訳である…

旭川駅到着…(2023.11.04)

早朝の5時台に旭川駅から列車で出発し、美瑛で1日過ごし、旭川駅に引揚げてみると午後7時台だった。

↓下車して、無事に着いたと、乗って着いた車輌を眺めながら身体を伸ばす。
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↓改札口へ通じる通路へゆっくり進んだ。
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↑それにしても、この新しいH100形を見る頻度が高くなったと思う。

↓駅のような建物に関しては、「夜には夜の風情」というようなモノが在ると思う。
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↓この広場のようになっている場所は、何度見ても何となく壮大だ。
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現在の旭川駅の駅舎については、登場した頃から何となく親しんで、順次整備が進んだ様を見て少しずつ馴染んで来た。今後も利用する機会は生じ続けるのであろう。

見上げる…(2023.11.04)

朝5時台に出て、列車で美瑛に出た。路線バスで<青い池>を訪ね、白金温泉の辺りの<白髭の滝>迄道草しながら歩き、路線バスで美瑛駅辺りに引揚げた。美瑛の街で過ごし、午後4時台から午後6時台は観光協会のバスに乗り、<青い池>のライトアップ等を観に行った。そして列車で旭川へ引揚げた時には午後7時台になっていた。その足で夕食としてラーメンを頂き、宿へ向かってゆったりと歩いた。

↓宿の居室で飲むモノ等を求め、「かなり長く動き廻った感じだ…」とぼんやり佇んでしまった。そして眺めた様子だ。
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↑正面のホテルだが、早朝には電飾看板は消灯となっていた。夕刻から夜に点けるようだ。

朝5時台から夜8時近くまで「出たまま…」というのは、近年の自身の傾向の中では少し珍しいかもしれない。周辺の建物等に「無事に戻った。善かった」と労って頂いているかのような、何か妙な気分で少しぼんやりとした。

時には時間を設けて、そういう程度のことに興じてみるのも好いのかもしれない。

早朝の旭川駅にて…(2023.11.04)

↓現在の時季、早朝5時台は未だ暗いが、旭川駅の東口へやって来た。
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↓様々な時間帯の様子を承知しているのでもないが、早朝5時台というのは「1日の中で最も静かな時間帯?」かもしれないと思いながら、旭川駅の駅舎に入った。
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↓改札口の上の列車案内を見る。左側の上、5時41分の富良野行に乗車すると美瑛に行ける。
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↓券売機で切符を求め、改札口を潜った。
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↓エスカレータを利用して乗場を目指す。
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↓H100形が既に待機中だった。何時の間にか、旭川・美瑛間というような辺り、更に旭川周辺の各線で、このH100形を見掛ける機会が圧倒的に多いと感じられるようになっている。
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↓3輌が連結している様子はやや珍しい。が、先頭の車輌だげで乗降するようになっていた。
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↑列車は富良野を目指すが、美瑛で後側の2輌を切り離す。1輌は富良野へ進むが、残った2輌は美瑛から旭川へ向かう列車となる。通勤や通学の輸送需要に対応する仕組みだ。この日は土曜日で、通勤や通学の利用客は少な目と見受けられはしたが。

↓乗車時にボタンで扉を開ける仕組みになっている。
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↓乗込んだ後もボタンで扉を閉める仕組みになっている。逆に下車時はここのボタンで扉を開けてから下車する。
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↓空いていた席に陣取った。
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この列車で美瑛駅へ移動した。

上川神社…:旭川(2023.11.05)

↓何か壮麗な感じがする場所だ。
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↑かなり大きな鳥居が据えられ、丘陵地形の斜面に複数の石段を連ね、急峻な段になり過ぎないように工夫している。それでも存外に急なのがこういう石段かもしれない。意外に石段は長い。

↓落葉がやや目立つ石段をゆっくりと上ってみた。
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<外国樹種見本林>の辺りに足を運び、見本林を散策した他に<三浦綾子記念文学館>を興味深く見学し、神楽岡地区の日帰り入浴施設でサウナを利用して寛ぎ、更に歩いて至ったのは上川神社だ。

↓神楽岡の辺りは「上川離宮予定地」という史跡とされている。京都、奈良(南都)、東京に対して「北京」(ほっけい)というモノを拓く、皇居の他に明治天皇が住まう宮殿たる「離宮」を築く構想が在った。その場所が神楽岡の、現在の上川神社の境内であったというのだ。
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上川神社は、現在の旭川駅に近い宮下通4丁目から7丁目に相当する辺りで1893(明治26)年に起こったという。街が発展する中で何度か遷り、1924(大正13)年に現在地に遷っている。

↓境内には天満宮も在るが…
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↓上川神社の社殿はなかなかに大きく立派だ。
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↓1992(平成4)年に「百年記念」で回収も施されたそうだ。
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↓御祭神が紹介されている。「上川地方開拓守護・旭川の鎮守」という神社で、北海道開拓、上川地域の開拓に尽くしたとされる人達が祀られているのが特徴的だ。
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↓参拝して、御朱印も頂いた。
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↑さり気なく右下にエゾリスの画が小さく在る。写真は撮れなかった―素早く動き廻るやや小さめな動物なので…―が、社務所の近くでエゾリスを見掛けるという場面も在った。

この神楽岡の地から、街を見守るというような感の神社だと感じられる。が、日頃の参拝ということでは街中から微妙な距離なので、常盤公園に頓宮も設けられている訳だ。

晩秋の好天の日、歩き廻ってみようという中で訪れるには好適な場所かもしれない。この日は過ぎる程度に歩いたのだったが。

晩秋の趣…:旭川駅(2023.11.03)

↓旭川駅の川に面した側に出てみた。
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↑枯れてしまった草花や落葉の一部は片付けてしまい、何か「積雪期を待つ」というような感じになっている。

↓振り返った辺りの木も葉が落ちてしまっている。
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↓何となく辺りに落ち葉が散らばっている。
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思うと、この駅の川の側は冬季には積雪が堆くなって、少し近付き悪い感じになる。晩秋の趣を少々愉しむというのも好いかもしれない。

<焼売酒場 つつみ 旭川本店>…(2023.11.03)

夕食を摂ろうと街へ出た。少しだけ雨が交った感であった。

↓雨に濡れた路面に、辺りの御店の灯りが跳ね返って、何か面白い様子に見えた。
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↓近付いた。振り返れば7月に立寄った経過が在った場所だ。
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↓ハイボールをゆっくり頂き、料理の登場を待った。
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↓トマトのスライスを御願いした。
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↓揚げ餃子を頂いた。
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↓焼いた餃子は何やら薄い皮が付く感じが面白い。
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以前に寄った際にも頂いて美味しいと思った焼売を再度頂くことが叶った。
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↓蒸餃子も好い。
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↓そして独特なソースを点けた水餃子も好かった。
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こういうような、好みの焼売や餃子を随意に御願いしてゆっくりと頂くような感じも、少し好いと思う。なかなかに満足して宿に引揚げたのだった。

<サキソフォン吹きと猫>…(2023.11.03)

↓少し街を歩き、旭川駅側へ進む中で眼に留めた。何時もの“セッション”は継続中だ。
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↓旭川へ立寄る都度に「どうも!また、こちらに御邪魔しました…」とでも声を掛けたくなるような、何となく親しんだ像である。
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↓何度観ても「全くの等身大の像がベンチに座っている」という様子は面白いと思う。
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落葉…:旭川(2023.11.05)

好天に恵まれた日曜日ということになった。旭川で思い付くままに歩き廻った。

夏が過ぎる程に暑かった、温い空気が少し長く続くと、紅葉または黄葉の情況が微妙だったと聞く。そしてその紅葉または黄葉の時季は、半ば過ぎようとしている。言わば「終盤」という雰囲気でもあった。

↓緑地に黄色系の葉が散らばっていた。北国では黄葉というのも目立つ。
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↓晩秋の蒼天に、灯りでも灯したように、黄葉の木が散見する。旭川ではこういう都市緑地や道路脇の木々が存外に立派だ。(逆に、日頃暮らす稚内は、諸条件によってやや貧弱になっているのかもしれない…)
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上川神社辺りから街の側へ、概ね南から北へ進むと、都市緑地のように整備された箇所が散見し、各々の呼称等を確かめるのでもないが、散見する木々の様が好かった。

↓やや厚目に黄色系の葉が散らばっていた様子を暫し見入った。
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こうした「時季ならでは」という様子は好いものだ。今般、思い付いて旭川を訪ねて過ごし、こうした様子に出遭えたというのは幸いであった。

招き猫…(2023.11.04)

旭川の街中で夕食を軽く摂り、宿へ引揚げようと歩を進めた。

↓こんなモノを眼に留めた。
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↑なかなかに凄い数の招き猫だ。

少し気になったが、如何いう意図で集められて飾られているのかは不明だ。特段に何かが掲出されているのでもなかった。或いは、近所に招き猫に因む名を冠した御店でも在るのか?

こういう少し面白いモノには訳もなく眼が向き、カメラを提げている場合には撮ってみたくなる。

「水道メータ」…(2023.11.05)

好天に恵まれていた旭川に在って、結果的に「精力的に歩いた」ということになった。少しばかり「足取りが重めに」という程度にもなってしまっていた。

眼に留まったコンビニに立寄り、飲物を求めて御店の辺りに佇んで飲みながら一息入れようとした。

↓こういうモノが眼に留まった。所謂「マンホール」よりもかなり小さい感じがした。が、仕組みとしてはマンホールのように金属の蓋で、舗装した地面に開けた何かの目的の穴を塞いでいることに違いは無いであろう。
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↑水道関係の機器が埋められているのだと思われる。蓋のデザインが旭橋であるようで面白い。

「足元に眼を留め、提げていたカメラを使う」というようなことは「歩き廻る」という中で出来ることだ。故に出先でも積極的に歩き廻る。と言って、その距離が酷く長い感じになる場合、何日間も「そう言えば歩いた…」という感覚が残存してしまう。何時迄も凄く若いというのでもないことに気付かされる。

<辛味噌らーめん>…:<山頭火>旭川本店…(2023.11.05)

朝8時台から動き始め、ずうっと歩き廻った。途中に日帰り入浴施設を利用したということは在ったが、歩き廻る距離が自身の基準でやや長くなり、何か足取りが少々重い感じにもなった。

↓宿に向かう前に買物に寄ろうとしていた。その買物への道筋でこの御店を眼に留めた。
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↑なかなかの人気店で、御店の前に行列が出来ている場面も多い。行列の場所まで設えられている。が、午後2時頃というような中途半端な時間帯で、特段に行列も見受けられない。

↓宿の朝食を摂った程度なので、何か空腹であった。立寄ってみた。
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↓「御一人様ですか?」と直ぐにカウンターの空いていた席に通された。
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↓「辛味噌」を御願いした。「辛い」と言って、自身の感覚では「仄かに」というように思う。程好いバランスだ。
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↓この御店のラーメンは洗練されていて完成度が高いように思う。スープと麺とが巧く絡み、具材も適切である。
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時にはこういう一杯も好い…

<上川倉庫> 事務所棟等…(2023.11.05)

↓旭川の宮下通を歩くと、こういう様子が見受けられる。
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↑午後の光線で、寧ろ陰になっている感ながら、旧い建物の輪郭が光線に浮かび上がる感じだ。

<上川倉庫>は明治中期頃に起こり、物流に伴う倉庫業を手掛けて来た会社だ。煉瓦造の倉庫を多く持っていた。その煉瓦造の倉庫と事務所棟とが、建築の歴史という見地でも貴重であることから、現在は店舗や文化施設として利用されている。それが見える辺りを歩いたのだ。

こういう眺めは好きだ。

<高砂酒造>…:旭川(2023.11.05)

↓明治時代からの建築というモノは、現在の街中では酷く目立つと思う。
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↓様々な理由は在ったのだと思うが、旭川は酒造業が栄えた経過が在り、現在でも酒造会社が立地している。この<高砂酒造>もそうした会社の一つだ。
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↓旭川駅前の宮下通を進んだ辺りで、比較的訪ね易い場所に在る酒造会社だ。
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↓酒造業者の間では伝統的な、そして御馴染の“杉玉”も在る。
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↓こういう古い時代の部屋の感じも伝えられている場所だ。
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↓明治期から昭和初期の商家の部屋という風情がよく伝わっていると思う。
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↓暫し眺め入っていた。
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↓こういう旧いロゴマークは趣深いとも思う。
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↓清酒醸造に関連する情報ということで、精米に関する展示が在って、何か興味深かった。
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↓売店で甘酒が売られていた。求めてみたが、これが美味かった。
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↓酒粕を溶いて作る甘酒という感じで、何か久し振りに頂いた。
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↓旭川に在っては「立寄り易く、同時に興味深い」という場所だと思う。
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「罪から清められた人は幸い」…(2023.11.05)

旭川の街を、朝から午後までにかなり長く歩き廻った。もっと寄ってみたい場所も在ったが、何から酷く歩き廻って、終いに「足の動きが好くない?」という具合、所謂「足取りが重い」という状況にも陥り、遅い昼食と一寸した買物という時間を経て宿へ引揚げ、早朝迄休んだ。

↓そういう日の午後にこんなモノに出くわした。
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↑「余り顧みられていない?」という風な、鉄道の脇の空地を囲う、草が酷く伸びた感じの場所を囲う古びたフェンスに掲出された看板だ。

人の“罪”なるモノは簡単に「清められる」という性質なのだろうか?誰しもが各々に“罪”とでも名付けるべきモノを負って人生を歩むのであれば、それが簡単に清算されるモノとも思い悪い。が、そういうモノが清められるのであれば、それは「幸い」とでも呼ぶ他に無いであろう。

「見過ごしそうな…否、多くの場合に見過ごしているであろう看板」だが、何か考えさせられた。

眞久寺…:旭川(2023.11.03)

旭川に着いて<ちろる>で一息入れてから更に歩いた。

↓「寺だ…」と思えば、何やら英語の看板が掲出されている。
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↑「Shingon-Buddhism Chisan-sect」というのは?「真言宗智山派」のことだ。こういう英訳になるのであろうが、「「Shingon-Buddhism」が英語話者の間で如何程に「判る」のかが不明だ。更に「Chisan-sect」の「智山派」である。そういう余計な事も思ったが、旭川の真言宗智山派の寺というのは興味深い。

「真言宗智山派」だが、これは空海が開いた真言宗の一派で、興教大師覚鑁(かくばん)(1095-1144)による「新義真言宗」に根を持つ一派だ。高野山の内部での対立が深まり、後に「新義真言宗」というように呼ばれた考え方の人達は根来寺に拠るようになった。時代が下り、根来寺は地域の一大勢力となるのだが、豊臣秀吉政権によって制圧されて荒廃した。そういう中で「新義真言宗」の活動を続けた人達は在った。徳川家康の時代になって、京都の智積院が起り、そこを本山とする活動をする人達が「真言宗智山派」というようになって行く。

その智山派は、明治期に開拓が進められる北海道での活動を企図した。1892(明治25)年に旭川村で寺が起り、1907(明治40)年に「成田山眞久寺」と号するようになった。それがこの、旭川の街に在る眞久寺が登場した経過ということになる。

↓何か「真言宗の寺」という雰囲気が濃い本堂だ。
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↓無事に旭川に着いたが、日頃の安寧に感謝しながら参拝をした。
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↓独特な趣が在る建物だ。
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↓脇の六角堂も美しかった。
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↓寺務所に立寄って御朱印も頂いた。
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↓北海道内の霊場巡りの御朱印が在る。
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↓そして大黒天で3種の御朱印が基本だ。
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↓そして限定の切り絵の不動明王が在って、現在こちらで頂ける計4種の御朱印を集めてしまった。
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眞久寺の礎が築かれたという1892(明治25)年頃と言えば、旭川辺りの開拓が本格化するような時代であったのだと思う。開拓されて行く各地では、その開拓の比較的早い時期に社寺も起こされている。そういう経過を想い起させる眞久寺だ。同時に、「成田山」の不動明王信仰の流れを色濃く汲むのが「真言宗智山派」の寺で、眞久寺もそういう流れの寺なのだと思う。

何となく辺りを歩き廻って、少し興味深い場所に出逢うことが叶った。こういう出逢いには感謝したい。

<ちろる>…:旭川(2023.11.03)

列車で旭川駅に着いた後、嵩張るモノをロッカーに預けて少し街を歩いた。

↓何となく眼に留まった様子だ。
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↑少し古い建物に入っている御店と見受けられた。

↓聞き覚えが在る<ちろる>という名。老舗の喫茶店だ。
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↑一寸立寄ってみた。初めてだった。

↓こういう中は雰囲気だ。
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↓席に着いて少し寛ぐこととした。
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↓何方かが寄贈したのだと思われる<ちろる>のマッチ箱のコレクションが飾られていたのを眼に留めた。
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<ちろる>という喫茶店は1939(昭和14)年に起こったそうだ。現在の建物での経過も長い。2011年頃にこの建物の内装を改め、店名を受継いで現在の御店になっているということであった。最近読了した小説『氷点』は1964(昭和39)年に発表されていて、作中の主要な舞台が現在の旭川市内であるが、そんな時代には既に営業していて知られていた御店だった筈だ。小説『氷点』にも、作中人物が立寄る喫茶店としてさり気なく<ちろる>と出て来る。多分、作者も立寄っていたのだと思った。

↓ブレンドの珈琲は“深煎り”、“中煎り”、“浅煎り”から択ぶ。“浅煎り”を所望した。苦み以外の珈琲の味が前面に出るような感じで、こういう感じも意外に好きなのだ。
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↓未だ午前中で、所謂「モーニングセット」を御願いした。こういう具合にトーストとゆで卵が供された。
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↓ジャムが択べるようになっていた。ブルーベリーを所望した。
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↓パンにブルーベリージャムを載せた。小さな瓶の中身で適量だった。
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↓未だストーブは点いていなかった。
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↓動かなくなってしまっているというが、旧い時計が飾られていた。この御店に流れた「時間」を象徴しているような気もした。
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↓少し感じが好い場所と出逢えた感じだ。
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Merry Christmas…(2023.11.04)

↓旭川駅にも直結の商業施設の、宮下通側の入口である。
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↓11月の「4日」なのだが…何やらクリスマスソングも流れていた。個人的にはやや驚いた。
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今季、この種のモノを見た最初の例かもしれない…「綺麗で賑やか」というのも悪くないかもしれないが…

エゾリス…:<外国樹種見本林>:神楽:旭川(2023.11.05)

<外国樹種見本林>を訪ねる」というようにも「<三浦綾子記念文学館>を訪ねる」というようにも言い得る状況だと思う。

三浦綾子の作家デビュー作品で、大好評を博して現在も読み継がれている(因みに自身も最近読了した…)小説『氷点』の物語の舞台のモデルに
なっているのが<外国樹種見本林>である。その「所縁の場所」の際たるものである場所に<三浦綾子記念文学館>は在る訳だ。

自身はとりあえず、<外国樹種見本林>を旭川駅東口の宿から歩いて訪ね、<三浦綾子記念文学館>を興味深く見学する時間を挟んで林を散策した。好天に恵まれて快適であった。そういう中である…

↓静かな林で「何か動いた!」と些か驚いた。
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↓「速い!」と注目した。
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↓木の根元や木々の間の落葉の地面を駆けるばかりではなく、素早く木にも上り、そして撥ねる。
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↓何やらなかなかの運動量に驚く。林の住民たるエゾリスである。
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↓複数の個体が各々に動き回っている。何か「木々の間で蠢く忍者」を連想した。木の間隔が然程広くない箇所では、木から木へ飛び移るような動きまで披露していた。
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↓忙しなく動き回るエゾリスだが、時には短い時間ながら立ち止まる。
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↓晩秋の陽射しが眩しい箇所でも撥ねるように駆け回っていた。
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↓「エゾリスも生息する<外国樹種見本林>」と聞いていなかったのではないが、こんなにアッサリと出くわすとは予期していなかった。
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同じ種類、または亜種ということになるのだと思うが、サハリンのユジノサハリンスクでリスを見掛けた記憶は在る。と言って、北海道内で見た記憶は殆ど無い。こんなにアッサリと出くわしたのは驚きであるが、或いは冬季を前に積極的に活動する時季であったのかも知れない。またこの「林の忍者」のようなエゾリスにも御目に掛ってみたい。或いは「神楽地区のマスコット」というような存在感も放っているのかもしれない…

<三浦綾子記念文学館>:<外国樹種見本林>:神楽:旭川(2023.11.05)

<外国樹種見本林>の入口辺りにこんな建物が在る。
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↓直ぐ隣にはこういう建物も在る。
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<外国樹種見本林>の入口辺りからは、こういう具合に2棟並ぶ感じにも見える。出入口を経由して、2棟の中に各々に入ることが出来る。
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↓この建物が作家の作品や人生等を紹介する<三浦綾子記念文学館>である。
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↑1998(平成10)年に開館した民営の記念館ということである。

↓<三浦綾子記念文学館>のあらましと、三浦綾子と彼女を支え続けた夫の三浦光世の概要等を綴ったリーフレットが在る。加えて三浦綾子の小説『氷点』の物語の舞台のモデルになっている場所等を詳しく紹介したリーフレットも在る。
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中の展示品では、三浦綾子が愛用した万年筆や取材旅行で使ったという小さなカメラ―「昔、こういうの在った!!」と自身では似たようなモノを触ったことは無いが、思わず見入った…―が何か記憶に残る。

また旭川に在って小説家デビューをした三浦綾子は旭川に住み続け、若い頃に病気を患った経過も在る彼女を夫の三浦光世が献身的に支えた。何時しか、2人で「綾子が後述する案を光世が原稿用紙に綴り、話し合って校正する」というような創作方式が定着したようだ。その“現場”である旭川市豊岡の御自宅に在ったという部屋を再現した展示は強く惹かれて見入った。脇に偶々読了して日が浅い小説『氷点』に纏わる解説も掲示されていて面白かった。

そして企画展は、ほぼ同年代の作家である遠藤周作に纏わる展示が在って興味深かった。

何か、凄く好い感じの場所に出逢ったような気がしている。早くも訪問の余韻に浸っているというような感じだ。

<外国樹種見本林>:神楽:旭川(2023.11.05)

↓こういう場所が在る。
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北海道の開拓が進む中、気候に適した樹木を植えて、森林資源を護り育むという問題意識も高まった。そういう中、外国由来の樹木も含めて植樹を志向する動きが在って。1898(明治31)年にヨーロッパアカマツ、ヨーロッパカラマツ、ストローブマツの苗木を初めて植栽して始まったというのが、この旭川市神楽に在る<外国樹種見本林>である。長い歴史を有していて、外国樹種を中心に本州からの移入種、北海道郷土種を含めて約50種の植栽がされている。1970(昭和45)年には国有林の制度である自然休養林に指定され、旭川での人々の憩いの場として親しまれているという。

というのが<外国樹種見本林>の説明なのだが、もう少し違う言い方をする方が通りが良いかもしれない。三浦綾子の小説『氷点』の物語の舞台のモデルになっている場所だ。旧いベストセラー小説ということになる三浦綾子の小説『氷点』だが、実は自身では偶々最近になって読了した。そういう中で「あの小説の舞台のモデルになっている<見本林>は、旭川駅から然程遠いのでもなく、旭川で時間が在れば訪ね易い筈。他方で、訪ねた経過が無かった…」と思い立ち、足を運んでみたのだ。

この<見本林>の辺りには、小説『氷点』にも因み、作家の作品や人生等を紹介する<三浦綾子記念文学館>が設けられている。その開館に概ね合わせて朝に足を運び、<三浦綾子記念文学館>を見学したが、その前後に<見本林>を少し散策した。

↓何やら木々の幹に蔦が絡まっているというような場所が在った。
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↓好天に恵まれ、光の感じが好かった。
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↓辺りは落葉が寧ろ目立つ様子だった。
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小説『氷点』にも登場している堤防の辺りだ。
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↓堤防の辺りは歩道が整っていた。
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小説『氷点』に出て来る挿話を少し想い起しながら、林の中の路を歩き廻ることが出来る。
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↓現在の時季なので、こういう足元が目立った。
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↓散見する「黄葉」の木が何やら凄く目立った。
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↓正に「人々が憩う場」という感じだと思った。
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↓見学した<三浦綾子記念文学館>も興味深かったので、何となく事前に思っていた以上に長くこの場に在った。
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晩秋にこの場所と出逢ったということになる。何れ、時季を変えて立寄ってみたいとも思いながら引揚げた。

「鮭ぶしらーめん」…:<一蔵>(2023.11.04)

朝5時台から午後7時台迄外で動いていた1日ということになった。美瑛へ出て、旭川に引揚げたが、旭川駅に到着した足で街を歩いた。夕食を摂ろうとした。

↓何気なく立寄った御店で、メニュー表の表紙に何やら興味深そうなモノが紹介されていた。
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↑鰹節のノウハウが豊富な鹿児島県枕崎市の業者に、北海道の鮭を送って「鮭節」を造って頂き、それを使った出汁のスープというラーメンが在るという。枕崎市は稚内市と友好交流が在る。一度訪ねた想い出も在る。その枕崎と北海道との協働というモノが使われている訳だ。

↓北海道ではラーメンと言えば、スープが3種類在るのが何となく普通だ。この旭川の御店の「鮭節」の出汁のラーメンも、醤油、塩、味噌の3種類が用意されている。
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↑塩を所望した。

↓現れた!透き通った、出汁が利いたスープだ。
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↓色々な出汁が在るが、魚の旨味が溢れるようなスープで、麺もそのスープが巧く絡む。
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↓サイドに鶏肉を使った「やみつきギョーザ」を御願いした。
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↑辣油に塩を加えたモノ、醤油、オリーブオイルと3種の調味料を適宜点けて頂く。「こういうのも在るか…」という美味い餃子だった。

↓旭川の街中で、少しは知られた御店だ。偶々、自身は初めて立寄った。
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店内は地元の家族連れや若者が目立つ感じだった。こういう「地元で親しまれている」を愉しむのが出先では嬉しいものだ。

宵に…:<サキソフォン吹きと猫>…(2023.11.04)

朝5時台に旭川から美瑛へ向かい、1日を過ごし、旭川へ戻ったのは午後7時台だった。旭川駅を出た足で、何か夕食を摂ろうと街を歩いた。

↓「土曜日の宵の一寸した賑わい」という風情も感じられる様子だった。
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↓朝の曇天が日中から夕刻に好転し、時季としてはやや温かった空気が少し冷たくなった宵だった。何時もの“セッション”だ。
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↓毎度ながら「音が聞こえそう」という気がする。
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この<サキソフォン吹きと猫>は何時出くわしても好い感じだと思う。カメラを提げていると、一寸撮ってしまう。

午前5時20分頃…(2023.11.04)

↓「“深夜”の風情」だと思いながら、提げていたカメラを使った。
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↑滞在中の宿に近い<セブンイレブン>だ。早朝である…

未だ暗い早朝、こういう「24時間営業」の御店から漏れる灯りは目立つ。そして惹かれる…

雨交りな宵に…:<サキソフォン吹きと猫>…(2023.11.03)

夕食を愉しもうと街へ出た。多少の雨は交ったが、歩き悪いという訳でもなかった。

↓雨交りでも“セッション”は催されている…
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↓何か“音”が聞こえるような気がしないでもない…
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↓旭川の都心では、通る都度に何となく眺める像だ。
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こういう「馴染んだ様子」は好いが、雨交りな中では面白い風情になると思う。