↓こんな花を視た…「冬牡丹」と称していた。

↑塔頭の一つである奥之院の庭園で見受けられた。
「冬牡丹」?春または初夏に咲く牡丹を、温度管理などにより“春だよ”と思わせて冬に咲かせたという代物らしい…そういう事情なのか、何となく群生している感じでもない。大切に筵で囲われた中で静かに咲き誇っている感じだった。
牡丹という花そのものに、自身は余り馴染んでいないようにも思う。広角系のレンズで、目一杯に近寄れるでもない条件ながら撮った、この冬牡丹が忘れ難い印象を与えてくれた。「冬天の蒼」の下で、この花は余りにも鮮やかだった。
↓奥之院から本寺や他の塔頭が在る側を眺めた。

↑塔が視える。右手前が西塔、左奥が東塔である…
寺に東塔、西塔の2つを建てるという事例は多く在る。が、古い時代の創建時の双方の塔が現在に伝えられているというのは、この當麻寺の事例が見受けられるばかりなのだという。
双方の塔に少し近付いた…
↓こちらが西塔…

↓こちらが東塔…

何れも三重塔で、殆ど同一の形だった…
別段に混み合っているというのでもなく、何となく貸切風な感じの場合さえ在って、正しく「良い御参りでした」という感の當麻寺訪問だった。静かな町の古寺だが、思う以上に絢爛で、この寺自体が何やら「冬牡丹」のような存在感を放つとも思った…