美瑛駅…(2024.08.03)

<四季彩の丘><青い池>を訪ねたに留まらず、美味しいランチを愉しみ、洒落たカフェで寛いだ時間も在り、美瑛での休日は好い一日となった。

↓列車で旭川へ向かおうと美瑛駅に足を運んだ。「夏の美瑛駅」はこんな花壇が設えられる。
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↑石材の壁の手前に花が咲くという感じが、何か凄く好いように思う。

↓旭川経由であれば訪ね易い美瑛で在る。名残を惜しむのが半分、再訪を強く期すのが半分という様子で、乗車すべき列車の時刻を確認して、その出発を待ったのだった。
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<四季の塔>…(2024.08.03)

↓美瑛の街を歩き廻っていて、町役場の辺りに至った。
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↑町役場の庁舎は1994(平成)年に竣工しているそうだ。高さが32.4m在るそうだが、<四季の塔>という展望塔が併設されている。

↓やや雲が多いが、久し振りにこの塔に上ってみようと思い付いた。
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↓「波打つ丘陵」の感じは判るが、遠い山並みが雲に霞んでしまっている感じだ。
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↓こちらは橋が見える方角だ。
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↓やや左の奥側に美瑛駅が見えている側だ。
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こういうような景色を何となく眺めたのだった。時にはこういうことをするのも愉しい。

バッタ…(2024.08.03)

<青い池>を訪ねた時、次の目的地へ向けての移動に備えて観光協会のバスに乗り込んだ。

↓窓の辺りに何かが蠢き、上の方へ上昇していた。
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↑「何?」と思えばバッタだった。

バッタは上昇を続け、バスの車体の屋根に近くなった辺りから飛んだ。随分と久し振りにバッタを眺めた。

「STOP」…(2024.08.03)

美瑛駅から然程離れるでもない、美瑛の街中というような区域は、歩道がきれいに整備されていて歩き易いと思う。

↓そんな区域で眼に留めた。
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↑「足」の形で、歩を止めるというような様子を示したモノが歩道上に在る。

↓道路が交差する辺りにこれが在ることに気付く。
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「交差点では歩を止めて、安全確認を」という注意喚起なのだと思う。こういうのも「辺りを歩き廻る」という「前提」でデザインされているのであろう。

こういうような場所なので、訪ねれば訪ねる程に愛着のようなモノが強まることを自覚せざるを得ない。

小さな緑地…(2024.08.03)

美瑛に着いて昼食を愉しんだ後、街を少し歩き廻った。

↓こういう場所を眼に留めた。
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↑然程広くない敷地だが、植えられた1本の木―葉の形を見てイチョウだと推察した…―を囲むような形にベンチが設えられている。

↓名称を示す看板が判り易く掲出されているのでもないが、「街中の小さな緑地」という感である。
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こういうのは「人々が辺りを歩き廻り、ベンチに腰掛けて、一寸一息入れる」という雰囲気を思い浮かべる。要するに「辺りを歩き廻る」という「前提」で、この場所が整備されているような気がしたのだ。

↓こんな名称もよく判らない緑地だが、何となく「“人”に優しい地域」という様子を感じる。
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「1907」…(2024.08.03)

美瑛の街では、街並みを美しく仕上げようと、幾つかのルールを設けていると聞く。

通に面した側に三角屋根のデザインを採り入れ、商店等の創業年を書き入れるというようなルールと聞く。

↓この場所に関しては「セブンイレブン…」という以上でも以下でもないのだが、何となく「1907」に注目してしまった。
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現在の美瑛町の辺りについては、幕末期に現在の北海道で様々な調査をした松浦武四郎が1858(安政5)年に足跡を残しているというが、明治20年代(1890年代)辺りから開拓が少し盛んになっている。1899(明治32)年に旭川・美瑛間の鉄道が開通し、1900(明治33)年に「美瑛村」が登場した。

そうした経過を思い起こすと、「村に人が増え、様々な活動が繰り広げられる中で色々なモノへの需要も高まる」という様子が想像される。そうやって村落に流通業、商業が起こるのであろう。この「セブンイレブン」のオーナーの御先祖はそういう「村が興って行く頃の美瑛で商店を営み始めた」というような経過と推察し得る。

不意にそんなことを思い起こして、何気ない「1907」に注目してしまったのだ。何か凄く興味深い。

美瑛駅到着…(2024.08.03)

↓旭川駅で乗った列車は美瑛に到着した。
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↓旭川駅を発った後、運転士横の扉だけが開閉する状態で運行していたが、美瑛駅では全ての扉が開閉する。「ワンマン運行」ということになる。
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↓趣が深い美瑛駅の駅舎だ。
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↓この石材の壁の駅舎を見ると「また美瑛にやって来た!」と実感出来る。
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振り返ると、美瑛に入るということになると、とりあえず「旭川駅から列車に乗って美瑛駅に到着」という場合が圧倒的に多いと思う。自身にとって、この美瑛駅は名実共に「美瑛の玄関」である。

<白髭の滝>…(2024.08.03)

↓美瑛町観光協会の<美遊バス>で立寄った<白髭の滝>だ。
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↑地下を流れている伏流水が、岩盤の間から噴き出し、高い箇所から低い箇所を落下している、「潜流瀑」(せんりゅうばく)と呼ばれる滝だ。高さが30m程、幅が40m程であるという。

↓天候が好転し、遠くに十勝岳の火口周辺も見えていた。
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↓滝の水が川に入り込む。<青い池>にも流れ込む水だが、水が青く見える。
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或いは<白髭の滝>は「青い水の源泉」ということになるのかもしれない。

<青い池>…:美瑛(2024.08.03)

何度訪ねても、訪ねる都度に様子が異なって見える。如何いう場所でも言えることかもしれないのだが。

↓十勝岳噴火に備える防災工事が契機で形成されたという<青い池>もそうした場所だ。何度も訪ねている。
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↑半ば池に浸かった立ち枯れの箇所、背後の森の向こうに十勝岳の火口も見える。乗っていた美瑛町観光協会の<美遊バス>が走っていた中で天候が好転し、遠くの山が少し観易くなっていた。

↓一周出来るようになっているのでもないのだが、池の縁を歩いて様々な角度から望むことが出来る。そして観る角度が変わると様子も変わる。
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↓時折、水面が風に揺らいで映り込む景色も揺らいだ。
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“色”が「売り」な場所かもしれないが、敢えてモノクロで撮ることも続けている。これが興味深いと思うのだ。また訪ねることが叶って善かった。30℃程度と、汗もかいたが。

<富良野・美瑛ノロッコ号>…:美瑛駅(2024.08.03)

↓係の方の誘導に従い、ややイレギュラーな乗車位置で乗客が待っていれば、ディーゼル機関車が牽引する列車が現れた。
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↓<富良野・美瑛ノロッコ号>は朝に旭川駅を発ち、美瑛駅を経て富良野駅に到った後、富良野・美瑛間を往復している。夕刻、富良野駅を発ち、美瑛駅を経て旭川駅に到る。
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↓ディーゼル機関車は3輛の客車を牽引している。
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↓機関車の直ぐ後ろの1号車と、次の2号車が自由席だ。3号車は指定席である。
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↑今般は1号車の乗車位置で待って、1号車に乗車した。

最近は「機関車で客車を牽引」という列車そのものが少し珍しいかもしれない。専ら、ディーゼルカーか電車だ。そういう意味合いで、この列車に乗る機会が在ると少し嬉しい。

アルパカ…:<四季彩の丘>:美瑛(2024.08.03)

↓不思議な顔だと思う。失礼な表現かもしれないので恐縮だが。
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↓『スターウォーズ』のようなSF映画に出て来る、何処かの遠い惑星の不思議な動物というようなモノを連想してしまう。
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↓南米の高山地域で飼われているアルパカという動物なのだそうだ。
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↓動物の分類としてはラクダの仲間であるらしい。
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↑アルパカの毛はなかなかに高品質で、その毛を得るために肥育されているのだという。

実は「アルパカ牧場」という場所が<四季彩の丘>に在ると聞いていたのだが、これまで訪ねてみたことが無かった。そこで今般は立寄ってみた。一寸面白かった。

<四季彩の丘>…:美瑛(2024.08.03)

↓「展望花畑」という場所だ。多くの人が訪れて眺める場所だが、他に農場も在って、広大な敷地を持っている施設だ。
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↑ここも美瑛町観光協会によるバスが停まる場所だ。

↓花のシーズンには入れ替わりで色々と咲き、植え替えも随時行われているようだ。
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↑少し華やいだ感じの手前の花に対し、奥は整然と絨毯のように見事に花が咲いていた。

↓団体が乗っていうバスも多く見受けられ、園内も多くの人達で賑わっていた。
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↓何か「描いた画」というような光景で、少し圧倒される。
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この<四季彩の丘>については何度も立寄っているが、観る都度に様子が異なり、非常に興味深い。

<新栄の丘>…:美瑛(2024.08.03)

旭川に入る際、少し時間が出来た。そういうことになると色々と考える。そして<美遊バス>を申し込んだ。美瑛町観光協会によるバスで、有名な場所をぐるりと廻る。1人でも気軽に参加可能である。

↓乗り込んだ<美遊バス>が最初に停まるのが<新栄の丘>である。
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↑出発して少し経つ辺りから天候がハッキリと好転して来た。遠景の山並みは少し見え悪かった。

↓反対側も眺めた。
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この辺りは「大雪の山々を望む波打つ丘陵の大地」という美瑛らしい様子が感じられる場所だと思う。

1杯の珈琲…:unicafe:美瑛(2024.08.03)

美瑛に着けば、何となく天候が好転して気温が少し上がり始めた。30℃近くで、空気も少し湿っていた。精力的に動き回るのも消耗すると考え、昼食をゆったりと摂って、辺りを少しばかり散策した。

↓洒落た外装の建物であると思った。
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↓メニューが掲出されている。カフェだ。
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↓入ってみた。内装も素敵だ。
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↓御近所から頂いたモノ等、季節の花を飾るようにしているということであった。
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↓凄く素敵だ。
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↓御願いした珈琲が登場した。ブラジルのストレートということだったが、凄く好かった。
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美瑛については何度も訪れているが、最近は「少し好い感じの御店」が少しだけ増えたかもしれない。多少馴染んだ街で、こうした場所を見出すのも好いと思う。

ポトフ(ハーフ)と若鶏のトマト煮込み…:おきらく亭:美瑛(2024.08.03)

↓一度立寄ったことが在った。美味い昼食を愉しむことが叶う店だ。
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↓入口へ歩を進めた。
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↓こういうようにメニューが掲出されていた。何を頂くか、凄く迷う。
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↓一番乗りで入ったが、数分でテーブルが何となく埋まった。人気店だ。
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↓前菜のサラダが出る。
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↓野菜のスープも出る。
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↓ポトフのハーフサイズを頂いた。
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↓そして若鶏のトマト煮込みだ。
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手が掛かりそうな煮込み料理をゆったりと愉しんだ。フォークやスプーンを引っ掛けると「ぽろり…」と肉が骨から外れる感じが凄く好い。そして野菜も多く頂いた。

↓食事の後は珈琲を1杯所望し、少し寛いだ。
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美瑛の街中で、洋風の煮込み料理を愉しめる、なかなかに好い感じの場所だ。

<びえいのラスク>…(2023.11.05)

↓美瑛で求めたモノだ。
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↑「ラスク」というのはフランス語の「パンの耳」という意味であるらしい。焼き菓子の一種だ。

↓<びえいのラスク>は、美瑛町の小麦を使ったバゲットを造り、そこから出来るモノである。美瑛町のJAが手掛ける<美瑛選果>の工房で造っている。
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↓旭川の宿で頂いた。これが抜群に美味い!「ソフトでサクッと」という謳い文句のとおりだ。甘みも仄かで気に入った。
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実は、旭川で「やや張り切り過ぎて酷く歩く」という情況になり、薄暗くなる前に宿の居室で休むことにした。居眠りに陥り、暗くなって目が開き、このラスクを頂いて大満足だった。結果的に早朝迄に在ったモノを頂いたという次第である。

↓北海道内のみで販売するようにしているらしい。美瑛の産物を活かした良質な菓子だ。今「御薦め!!」な美瑛の土産である。
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もっと沢山求めておけば好かったと思う他方、美味くて食べ過ぎてしまうので、試食に適当というサイズを入手して、他に何かを食べたのでもない夜に頂いてしまったという程度で程好かったと振り返っている。

※ 写真そのものは旭川の宿で撮っているが、美瑛の土産なので「北海道/美瑛」のカテゴリに記事を入れる。

<修行大師像 美瑛水子地蔵尊>…(2023.11.04)

<白金不動の滝>を眺めて「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」に戻り、白金温泉の方角を目指して更に歩を進めた。

↓「何だ?これは?」という路肩の看板に出くわした。
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↑「修行大師」と言えば、弘法大師が各地を歩く修行の旅の途上というイメージの画や像だと思った。各地を巡って色々な事をしたという伝説が在る弘法大師ではあるが、流石にこの白金温泉の辺りには足跡は無いと思う。それでも、ここで弘法大師に会えるというのも面白い。

↓「敢えて敷き詰めた?」とでも思う程、溢れる程の落葉が通路に落ちていた。
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↓「これか?<修行大師像 美瑛水子地蔵尊>なるモノは??」と立ち尽くした。
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↓「修行大師」である。間違い無いのだが、シートにグルグル巻きにされてしまっている。
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四国の88寺に見立てた仏像が据えられて、そこを巡るという「新四国八十八ヶ所」が辺りに設定されている。が、10月後半に少しだけ雪が降り、更にこれからは厳しい積雪期が始まる。「修行大師」のようなやや大き目な像が雪で傷んでしまわないように保護すべくシートを巻いたのであろう。

北海道では屋外に置かれているモノ等に関して、冬季には雪から守るために色々なことをする。この「修行大師」もそういうことである。

↓歩いた箇所を振り返った。
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「修行大師」には、視易い状態になっている時季に再訪して対面したいというようなことも思ったのだった。

<白金不動の滝>…(2023.11.04)

何か「キタキツネに導かれるかのように」というような感じで、やや前方を進むキタキツネを見ながら、森の中に築かれた一本道のような感も抱く「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」で歩を進めた。

↓少し前方のキタキツネが道路を渡るようにして姿を消した。その辺りにこういう看板が現れた。
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辺りを伺うと、キタキツネが姿を消した方角に、道路脇の少し奥へ踏み入ることが出来そうな場所が在った。

↓石碑が立って、奥に何か在るのが判った。
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↓少し年季が入った感じで、少し優しい表情に見える仏像が刻まれている。「不動尊」というのだから、不動明王であろうか?
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↓「丗」というのは「三十」のことだ。「昭和35年」で「1960年」ということが判る。
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↑「新四国八十八ヶ所」というのは、四国の88寺に見立てた仏像が据えられて、そこを巡るという場所が在るということだ。敢えてこちらは歩いてみなかった。

↓奥へ進むと「瀧不動明王」という像が祀られていた。こちらは「不動明王」とでも聞けば直ぐに思い浮かぶような容貌の像だ。
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↓滝が信仰の対象のような扱いにもなっているようだ。
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↓滝である。
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↓噴き出した伏流水が、川の水で削られた火砕流堆積物が造り出した段差の上を流れ、滝になっているということであるのだという。
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↓意外に水量は豊かだ。
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↓足元は濡れた落葉が多く滑り易い感じだったので慎重に動いた。
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意外に眺める機会は少ないかもしれない<白金不動の滝>を眺める機会が設けられたことは好かった。

「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」の一部を歩く…(2023.11.04)

↓<青い池>を眺めた後、少し歩こうと道路に出た。美瑛町の「白金」という地区の道路は「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」だ。
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↑「道道」というのは「北海道が管理する道路」だ。他地域の「県道」に相当する。(「都道」や「府道」も在ると思うが。)

↓ぼんやり佇んで眺めると、随分以前に某テレビドラマに在った「宇宙船が現れ、宇宙船に吸い込まれるように人間が誘拐される」という妙な場面でも観られそうな場所と、勝手に思ってしまう。時期や時間帯によって車輌の通行が目立つ場合も在るようだが、11月初めの土曜日の朝というような時間帯の様子は静かなものだ。
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↓<白髭の滝>が観られる白金温泉の辺りへゆったりと歩こうとしていた。車道の脇に遊歩道のようなモノが在ったので、そこが歩き易いと考えて歩いていた。
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↑「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」は30㎞余りの道路で、1979(昭和54)年に道道に制定されたそうだ。

↓「何か動くモノ!?」と思ったのだが、キタキツネが遊歩道に現れて歩き、不意に停まって少しだけ息を入れるようにして、また歩くということをしていた。
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↓スタスタと少し先を歩き続けている。「追っていた」ということでもないが、結果的に「キタキツネに導かれるかのように」という調子で歩いた。
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「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」の30㎞余りの中、4㎞にまで届かない、3㎞余りを歩いてみたのだった。美瑛駅前から白金地区へ早朝の路線バスで入り、路線バスで引揚げる場合、バスの運行間隔がやや長く概ね3時間なので歩いてみるということを試行した訳だ。今般は「時季としてはやや温い空気」で特段にキツくはなかった。が、白金温泉周辺で標高が上っていて気温が相対的に低いと見受けられるようになれば、何か手が冷たくなった。

夕刻の<白髭の滝>…(2023.11.04)

今季は11月1日に始め、年を跨いで4月30日迄続ける予定ということだが、美瑛では夕刻から夜間に<青い池>をライトアップし、<白髭の滝>にも照明を灯す。それを眺めに行くという、観光協会によるバスが、主に休日に運行される。それを知り「乗せて頂こう!」というようなことを思い立ち、11月4日の夕刻を目掛けて美瑛へ向かおうとした。が、前夜迄に旭川入りし、宿で酷く早起きになっていた。そこで「早朝から美瑛に行って歩き廻り、日中にゆっくりし、夕刻は予定どおりにバスに乗車」ということにしてしまった。

↓その観光協会のバスで<白髭の滝>に至った。何か感嘆の声が漏れてしまった。
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↑「湯気?」というようなモノが立ち込めている感じだった。何やら凄い。

辺りは温泉も湧き、温泉浴場を備えた宿泊施設も立地している。温泉は湯気が立つ場合も在るようなやや高温の部類になるモノとは聞く。そういう温泉関係の水が交り込んだにしても、辺りがぼやけて見える感じになるであろうか?

↓何やら不思議な光景だ。
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美瑛の市街、美瑛駅が在るような辺りは標高250m程度であるのに対し、<白髭の滝>の辺り、白金温泉の地区は標高640m位であるという。市街辺りより標高が高く、山間でもあるので気温は低くなる。そして寒暖差の幅がやや大きい。日中は10℃を少し超えたが、この日が落ちた後には一桁の半ば、または前半という程度の低温へ急速に下がった。そうなると、滝の地下水は「相対的に気温より高い」という感じになる。「俄かな温度差」ということで、霧状のモノが生じてしまう。それが「湯気?」と見えるのである。

↓冬季に朝から夕方までずうっと寒い中では、滝の地下水と気温との差での「湯気?」という状態のモノは視えなかったと思う。この時季の「俄かな寒暖差で存外に低い気温」という中でこそ観られるのであろう。
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何処でも「時季ならでは」、「時間帯ならでは」という現象が見受けられるのだとは思う。そんな様子に触れられたということになる。好かった。

こういうようなことが在って、益々「様々な時季の美瑛を…」というように考えるようになったかもしれない。

朝の<白髭の滝>…(2023.11.04)

美瑛の<青い池>と<白髭の滝>との間を、何度もバスで移動している。両者の間は概ね5分程度だ。バスが平均して時速45㎞程度で走るとすれば、1分間で0.75km程度動く訳で、そうすれば両者の間の距離は3.75km程ということになる。

そんなことを思いながら、ネット上の地図のようなモノで両者の道筋や距離を調べてみたが、概ね3㎞台であって、4㎞には届いていないようだ。経路と言っても、あの辺りは「道なりに進んでください」という以上でも以下でもないような雰囲気が色濃い。迷子にはなり悪いと思う。そして4㎞に届かない距離なら、歩いて移動可能な範囲だと思った。

↓そういうことで歩いてしまった。<白髭の滝>が見える辺りに辿り着いたのだ。
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美瑛駅前停留所から路線バスに乗って<青い池>に至った。以降、<白髭の滝>迄歩くことを基礎に、辺りで時間を過ごし、暫し待てば美瑛駅前側へ向かうバスも現れるというものだ。<青い池>の辺りには7時15分頃に着く。<白髭の滝>に近い白金温泉の停留所から美瑛駅方向へ向かうバスは10時20分頃で、概ね3時間で動くということになる。

↓約30mの高さが在り、約40mの幅の滝となっている。
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↑地下を流れている伏流水が、岩盤の間から噴き出し、高い箇所から低い箇所を落下している滝だ。こういう様子を「潜流瀑」(せんりゅうばく)と言うそうだ。「伏流水が岩壁の割れ目などから出て流れ落ちる」という情況で、余り例が多くないようだ。

この滝は橋から見下ろす様になっているのだが、橋そのものは、十勝岳の噴火に備えた防災施設整備の一環で登場した場所だ。近隣に居合わせた人達が、噴火災害で警戒が必要な場合、ヘリコプター等による支援も受け易い高台へ逃れる経路として整備されたそうだ。

↓<青い池>はこの<白髭の滝>の3㎞余り下流ということになり、滝の水が川に流れて池へ入り込んでいるということになる。
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↓岩盤に水が滲み出て落下という様子は少し面白い。
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この<白髭の滝>も何度も観ているが、何度観ても見応えは在る。

路線バスで<青い池>を目指す…(2023.11.04)

↓美瑛駅に近い本通、休日である土曜日だが、朝7時以前は凄く静かだ。路線バスが静かに姿を現した。
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↓運転席脇、左側の前列の席に陣取った。本通から左折で丸山通に入った。
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↑美瑛の街では本通と丸山通の電線等が地下に埋設されている。スッキリした外観が作られている。

↓白金温泉の辺り迄、美瑛の街中からは20㎞程度だ。市街地を抜けると、広大な畑の間に道路が在るような様子になる。
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↑美瑛では各種作物を輪作―何種類かの作物を交替で栽培し、同じ畑で同じ作物を栽培し続ける連作を避ける―で栽培するというのが主流だ。美瑛は方々に色々な畑が広がる地域である。

↓何時の間にか「森の中の路」という様相を呈するようになる。
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↑道路脇に白樺が目立つ。白樺は相対的に早く育つ樹種であるという。白金温泉へ通じる辺りは1926(大正15)年の火山泥流の被害も受けた地区に相当し、荒れてしまった後に森が再生して行ったことから、白樺が目立つ「相対的に若い」という感じの森だ。

↓順調に進むと20分程で<青い池>だ。
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↓ここから復路にバスを利用する場合の停留所の位置を確かめた。
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↑何か冬季の雪や寒さで些か傷んでしまったような停留所だ。

↓時刻表である。
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↑旭川駅前へ向かうバスが4本、美瑛駅前迄のバスが1本だ。

正直、不便ではある。が、その範囲で色々と動くのも悪くはない…バスの窓から見える景色を眺めるのも愉しい。

美瑛駅到着…(2023.11.04)

↓「間もなく美瑛…美瑛です」という録音の女性の声を聞き、車内の前方へ歩を進めた。
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↑美瑛駅は駅員さんが居る駅だが、朝早くや夜は無人駅のようになっている。列車は“ワンマン運行”の要領で行き交う。そういうようになっている場合には、求めて在る切符を乗務員(運転士さん)に示して運賃箱へ入れることになる。

↓美瑛駅が間近になり、少しずつ減速し始めた。
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↑この画のような様子だが、漠然と「駅」とでも聞くと思い浮かべるような感じだと思う。

↓到着したので下車した。後側2輌を切り離す関係で係員が何か作業を始めている様子だった。
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↓特段に駅員さんの姿が無い時間帯の改札口を潜った。
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↓やや薄暗く、灯りが残るという早朝の雰囲気が好い。
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↓1952(昭和27)年に登場したという美瑛駅の建物だが、現在に至る迄外観は変わっていないという。「美瑛軟石」という石材を貼った壁面の建物は、現在では非常に残り少なくなっているそうだ。
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↓振り返って「また美瑛に御邪魔します。宜しく御願いします」という気分で駅舎を眺めた。
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↓そして早朝の静けさの中に在る街へ踏み出した。
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白金神社…:美瑛・白金(2023.11.04)

↓白金温泉の地区にこういう場所が在る。
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↑小高くなっている丘のような場所に急な階段が設えられている。

↓急な階段を慎重に上がると鳥居が据えられている。
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↓白金神社という。鳥居は白金(プラチナ)の色をイメージして彩色が施されている。
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この場所は1926(大正15)年の十勝岳噴火に伴う火山泥流の際、被害を受けずに残った場所であるという。1950(昭和25)年に温泉が発見されて辺りが開発されるようになる中、1951(昭和26)年に白金温泉の平安と隆盛を願って神社の大麻(おおぬさ)をこの地に祀った。やがて1953(昭和28)年に神社が建立され、白金神社ということになった。

↓神職が常駐するような神社ではない。が、独特な空気感が辺りに漂っている。
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↓独創的な狛犬が据えられていた。
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↓少し見入ってしまった。現代的なアート作品という風情の狛犬である。
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↓1996(平成8)年8月8日、白金で活動している陶芸家が、この狛犬を寄進したのだということだ。
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↓こういう提灯も据えられていた。
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↓急峻な感じがしないでもない場所をそのままに、辺りの安寧や平穏を願う場所と設定した、何か「巷の神社というようなモノがそもそも起こった時のような雰囲気」を感じないでもない場所だった。
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時間にゆとりが在る状況で、白金地区を少し歩く時間を設けられて幸いだった。こういう素朴な形で地域の願いが表現された、そして大災害の際に無事だったという、不思議な力でも宿っているかのような地点に至ったのは興味深かった。

鴻上覚一翁像…:美瑛・白金(2023.11.04)

↓些か失礼な言い方に聞こえたら勘弁して頂きたいが、気付いた時に「誰?」と思った。
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白金温泉の地区、<白髭の滝>へ向かう辺りの駐車場の脇に在った胸像だ。

↓「政治家の胸像?」という程度に思った。
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↑この人物は元美瑛町長の鴻上覚一である。

1947年(昭和22)年から1955(昭和30)年迄の2期8年間、美瑛町長の任に在ったという人物だ。1955(昭和30)年の選挙に敗れ、1959(昭和34)年の選挙に再度出馬したが、前回と同じ相手に敗れてしまった。以降、選挙公職歴は無いようだ。

白金地区にこの元町長の胸像が在るのは、「白金」という名を付けた人物と考えられるからだ。

十勝岳の観光開発を企図した鴻上町長であったが、温泉の開発を目指した。1950(昭和25)年に温泉が発見された。「泥の中にプラチナを見出したような」とその喜びを表現したという。それに因み、辺りをプラチナを意味する「白金」という字を宛てて「しろがね」と呼ぶようになったのだという。

↓胸像はこういう具合に佇んでいる。
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実は何度も辺りを通っていながら、この胸像のことは承知していなかった。温泉発見当時の町長の言という、「白金」の命名に纏わる挿話は何度も聞いていたのだが、その故事がこういう形で伝えられていたことは知らなかった。歩き廻り、路線バスが現れるのを待つということをして、これを知った。こういうのも悪くない。

夕刻の<青い池>…:美瑛・白金(2023.11.04)

「11月1日から年を跨いで4月30日迄」と聞いたが、<青い池>では夜間にライトアップが催行される。現在の時季は午後5時頃に始まるようだが、それを観に行く観光協会のバスが在る。それに乗車しようと美瑛に足を運ぶことにしたのだが、何となく早朝から動いていた。そして待望の夕刻である。

↓照明に浮かび上がった<青い池>である。
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凍った、積雪したという様子でのライトアップは何度か観ている。そういう時季に入る以前のライトアップは今般が初めてであった。

↓ローテーションで光量や光の角度が変わる。
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↓数人しか居なかった早朝とは異なり、辺りには来訪者が溢れる中で、余り動き回れずに眺めていた。
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↓強引にカメラを「手持ち」で撮影した。
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↓幽玄な様子だと思った。同時に…夏季には虫が集まって、こんなにライトは使えないであろうというような、野暮なことも思わないでもなかった。
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「色」が「売り」な<青い池>を、敢えてモノクロでも撮るというのは、個人的には何やら愉しい。そこで何時も挑んでいる。

このライトアップも今季で10年目であるそうだ。知名度も上がっている。

朝の<青い池>…:美瑛・白金(2023.11.04)

早朝の列車で旭川駅から美瑛駅へ移動し、美瑛駅前停留所―同名の停留所が幾つか在る。その中の一つ、旭川信金の支店の前に在る停留所―から<青い池>まで路線バスで移動した。そうやって訪ねたのも久し振りだ。

↓実に静かだった…
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↓曇天で、時季としては温いような空気感だった。
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↓十勝岳噴火時の泥流に備えた防災工事の結果、川の水が森に流れ込んで池が形成された。辺りの木々が立ち枯れになってしまい、何か独特な様子が形成された。
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↓何度でも会いたくなる光景だ。
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この<青い池>から<白髭の滝>の辺りまで3km余りと聞いていた。なるほどその程度だ。その道程を歩き、やがて白金温泉停留所からバスに乗って美瑛駅前停留所へ引揚げた。

ポトフ…:<おきらく亭>:美瑛(2023.11.04)

↓美瑛の本通にこういう御店が在る。
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↑この辺りは、三角屋根を採り入れたデザイン、御店等は創業年を西暦の数字で記すというような原則で街並み整備を進めた。電線等は地下に埋設したようでスッキリした眺めである。この御店もその原則で1993年という創業年が記されている。

↓昼食には好適な時間帯と思ったが、営業は始まっていた。
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↓立寄ってみた。
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↓メニュー表のトップに「ポトフ」が在る。この御店の代表的な料理ということのようである。
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↓オードブルということで、野菜が供された。これが美味い。
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↓そしてポトフだ。
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↑ポトフはフランスの家庭料理で、野菜や肉をゆっくりと煮込んだモノで、スープも美味い。

↓各種野菜と鶏肉で、柔らかく煮込まれていて凄く好い感じだった。
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↓スープのおかわりを1杯頂ける。
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↓食後に珈琲を頂いた。
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「街角の気軽に立寄れる洋食の御店」という風なのだが、手の込んだフランス風家庭料理が愉しめる。これは好かった!

「←富良野33㎞・旭川27㎞→」…:美瑛駅前(2023.11.04)

「若干、日が傾いた?」と感じられるような頃、美瑛駅の周辺に在った。

↓こんな様子を眼に留めた。
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↑「←富良野33㎞・旭川27㎞→」と在った。

33㎞と27㎞との差である6㎞を歩くと存外に時間も要するが、自動車や列車というような乗物であれば大きな差でもない。そういう意味で美瑛は「富良野と旭川との中間地点」というような感を強くした。少し大きな街である「旭川」に対して「富良野・美瑛」というような言い方をすると思う。が、美瑛は「富良野」よりも「やや旭川に近い」ということになるのかもしれない。美瑛町も広いので、駅前の看板だけで語り尽せない面は在るのであろうが。

自身は立寄り易く滞在場所の選択肢も色々と在る旭川を起点に美瑛を訪ねる機会が多い。振り返ると、2023年は何となく訪問頻度が高かったかもしれない。「だから?」という話しだが…