船見坂…:小樽(2020.05.31)

朝、小樽の街を少し歩き廻ってみた…

↓小樽駅に近い辺りで、こういう標識を眼に留めた…
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↑小樽駅から龍宮神社へ向かう経路、両者の間辺りに急峻な坂道が在る。

「勾配 15%」?これは「100m水平に進むと15m上昇」という意味なのだそうだ。実際には「15」を超えているということであるらしいが…「勾配 15%」というような標識?余り頻繁には見掛けない…

1904(明治37)年に函館本線が開通した後に、街の防火対策強化の見地で道路が開削され、その時に<船見坂>も登場したそうだ。そして坂を上がった辺りが住宅街になっていったという…

↓坂の上側まで歩いて上ってみた…こちらにも“下り”で「勾配 15%」の標識が据えられていた…
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↓途中に鉄道を跨ぐ<船見橋>という橋が設えられている。<船見坂>の名に違わず、船が往来する港が見える場所だ…
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こういうような様子…「坂の街」とも形容される小樽の「らしい!」という感じの光景かもしれない。こんな、各地の「らしい!」に出くわすというようなことが非常に愉しい!

小樽駅…:夕刻(2020.05.30)

陽が落ちて「暗い…」という感じになって行くまでに、少々時間を要するような感じになっている時季だ…

↓小樽駅前を通り掛った…
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↑少しタクシーが並んでいる。駐輪スペースにスクーターが在る。スクーターが多目だった時間帯に停めたのだと思うが、何か変に目立つ場所に残っているかのように見えた…

最近の「事情」でやや静かな感ではあったが…小樽を多少散策してみた…好い時間を過ごすことが叶ったと思う。

<小樽商工會議所>=旧 小樽商工会議所(2020.05.30)

↓少し貫禄が在る古い建物に眼を留めた…
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↑多分、かなり長く現役で使われた経過が在るのだと思う。入口看板に在る<小樽商工會議所>という文字の向きが、昭和20年代以降の書式になっている…

↓辺りが白くやや背が高い板塀に囲われていて「整備工事中」という様相だったが、覗いている箇所は酷く雰囲気が在る…
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建物は1933(昭和8)年に建てられたという、嘗ては小樽商工会議所であった建物だ。聞けば、この建物は改装してホテルとして利用される計画なのだそうだ。昨今の“事情”の故か、開業予定時期を若干延期したらしい。いずれ、この建物を間近で眺めたい感だ…

733系電車…:小樽駅(2020.05.30)

↓右側の列車に乗って小樽駅に到着すると、左側に同じ型の車輌が停車中だった…何れも733系電車だ…
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↑左側の列車は札幌方面へ向かうということで待機中であった…

↓右側の列車も、左側の列車が発車して暫く経ってから、札幌方向へ折り返す列車となるようだった…
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最近の小樽駅…この733系電車がそれなりに頻繁に札幌方面との間を往復しているように見える…そして、この733系電車も少し前には「やや目新しい…」という感でもあったが、何時の間にか見慣れた感である。

<店支樽小行銀七十四第>=旧 第四十七銀行小樽支店(2020.05.30)

「多少暑い…」という程度で、夏を思わせる陽射しの中は心地好く散策も出来るというものだ。小樽の街に至り、少し街を歩き廻ってみた…

↓こんな看板が掲げられた古い建物に出くわした。
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↓通の向かい側から眺めたが、こういう建物だ…
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↓<店支樽小行銀七十四第>は古い書き方で、「第四十七銀行小樽支店」のことである。
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<第四十七銀行>は千葉県で起こり、その後富山県の企業家が権利を持つようになって富山を本店とし、1897(明治30)年から「株式会社 第四十七銀行」と称して営業していたのだという。この銀行を含む幾つかの銀行が、現在も富山に本店を構えて活動している北陸銀行の前身になっているそうだ…

↓<小樽支店>であったというこの建物が1936(昭和11)年に登場したものであるという。
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↑正面に円柱を据えてタイル貼りに…これは昭和の初め頃に流行った銀行の建物の様式であるという。2階建ての小さな建物ながら、なかなかに貫禄が在る…

こういう建物を眺めるのは愉しい!

丸型ポスト…:小樽・龍宮通(2020.05.30)

小樽駅から然程遠くない辺りに龍宮神社が在る。その龍宮神社辺りから運河や海の側とを結ぶ通が「龍宮通」と呼ばれている。

その龍宮通を、龍宮神社の側から運河の方向へ歩いてみた…

↓歩道に何となく佇むような感じで、少し年季も入っているように見えるポストが…何となく好い風情だと思った…
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↓朝の光に浮かび上がるような感じだった…
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出先の街で夜を明かし、朝から辺りを散策というようなことをしてみる。そういうことをするのが好きだ…

龍宮神社…(2020.05.31)

出先の街で夜を明かし、朝から辺りを散策…殊に好天の朝であれば、非常に心地好いものだ…

↓神社の社殿に掲げられている社名を記した額だが…額の縁に龍が飾られている…
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↓こういうような“ディーテール”に気付くと、何やら嬉しい感じになってしまう…
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かの榎本武揚が創建に携わったという龍宮神社は以前にも立ち寄っていたが、以前とは少し異なる時季の異なる時間帯に何となく立寄るというのは好いものだ。

↓早朝の境内は静かだった…
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↓社殿の脇に榎本武揚の像が佇む。神社の脇が低くなっていて、そこに鉄道の軌道が敷かれている。近くの小樽駅で車輛を入替える作業なのか、何となく回送列車が辺りに現れ、暫し間を置いて駅の側へ向かって行くという様子が見受けられた…
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↓その榎本武揚の揮毫を基に造ったモノが社殿の辺りに据えられている…
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↓なかなかに雰囲気が好い場所だと思った…
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龍宮神社は小樽駅にも近く、一寸寄ってみるには悪くないと思う…

旧 篠田倉庫:小樽運河(2020.05.30)

↓古い煉瓦の壁は貫禄が在る…
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↓小樽運河に沿って建っている、古い倉庫の建物で、運河の裏側の道路から視ている…
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↓小樽運河側から視ると、左側の倉庫群の左から3番目の建物に相当する…
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1925(大正14)年に築かれた倉庫で、柱や梁を木で造って外壁の煉瓦を積上げる「木骨煉瓦造」という、同規模の倉庫建築では少ない事例ということになる建物なのだそうだ。

↓この種の案内板は少し嬉しい…小樽では随分と視掛ける。古い建物が一定程度は大切にされている感の街だ…
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↓何となく眺め入ってしまった建物だった…
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こういう建物を眺めて、一寸歩き廻るのは心地好い…

丸型ポスト…:小樽運河周辺(2020.05.30)

↓小樽運河に程近い辺りで見掛けた…
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↓適当に年季が入っているように見える感じだった…
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↓偶々集配作業が行われていた…鍵を挿す箇所が在って、小さな戸が開き、そこから投函されている郵便物を出すようになっている…
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こういうポストのようなモノにも眼を向けながらふらりと歩き廻る好天の休日…悪くないものだ…

<小樽ビール>の“マスク”…(2020.05.30)

↓妙なモノを入手した…
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最近は「とりあえず“マスク”着用を励行」という感ではあるが…自身は「息苦しい…」とか「暑い…」と感じるので、余り着用しない方だと思う。幾分、持ってはいるのだが、余り使っていないかもしれない。

そう思っていると、小樽で偶々面白い感じのモノが売っていた。洗って何度も使えるような代物だ…

これは<小樽ビール>で、ドイツから輸入されたビールを醸造する材料が入っていた袋を再利用して“外装”にしたというマスクだ。紐でサイズを適当に調整して着用するようになる。試すと大きさはピッタリだった…

↓何やら昔の漫画の『熱笑!花沢高校』の劇中人物が使っているモノのような形をしたマスクだと思った…
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↑マークが入った袋を裁断して使っている関係で、「柄」のような感じのモノは色々なのだが、何となく眼に留まった「模様入りの右側と白い左側」という感じが面白いと思ったのでコレにした…

時にはこれを使おう…

※写真そのものは5月31日の朝に撮ったが、モノは5月30日夕刻に400円で入手した…

<ぶん公>…:小樽の“消防犬”(2020.05.31)

早朝の静かな小樽を少々散策した…

↓何時の間にか「着用励行」ということになっているが…犬の像までマスク…苦笑いしてしまった…
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↓像の台座に、像のモデルになった犬が写っている写真が掲出されていた…昔の消防車に乗っている…
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↓<ぶん公>という名の犬だが“消防犬”と呼ばれている…
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↓首輪に<ぶん>という名札が確り付いている…
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火災現場で寂しそうに鳴いていた仔犬を消防隊員が見付けて、消防隊の本部で飼うことにして、<ぶん>と名付けられて隊員たちが可愛がっていた。

そうしている間に、<ぶん>は隊員たちが出動する時には消防車の脇に飛び乗って現場に“出動”するようになった…消火のホースの筒先を咥えて消防隊員に渡したり、野次馬が近付き過ぎないように“番犬”の役目を果たすなどしていたそうだ。

消防隊員達に可愛がられて育った<ぶん>は「消防隊の末席を温めている」というようなつもりだったのかもしれない。小樽の“消防犬”として、少し知られていたそうだ。昭和の初め頃の御話しだ…

↓<ぶん>のことは語り継がれているが、当の<ぶん>は行き交う人々を何時も静かに見詰めている…
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↓<運河プラザ>という、人通りが比較的多い場所に<ぶん>は居る…
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こういう具合に「街の挿話」が語り継がれるのは好いことだと思う。何より“消防犬”というのも、一寸類例が思い当たらない面白い御話しだと思うが…

朝の小樽駅…(2020.03.01)

↓「少し前の画」ということになるのだが…何か酷く懐かしいような気がした…
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↑朝、札幌方面へ移動しようとして小樽駅へ足を運んだという状況で撮った画だ…

↓3月最初の日だった…雪が混じっていた…
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↓ホームへ出てみると、札幌方面へ向かう列車が既に待機中だった…
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↓こういう風情…少し恋しい感じになってきた昨今だ…
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3月には雪が少なめな傾向ではあったが、何となく雪が交じる様子の小樽駅だった。5月末頃?どういう様子であろうか?

<蒸気時計>…(2020.02.29)

↓堺町通の辺りにやや目立つ建物が在って、その前に古風なデザインの時計が据えられている…
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↓時計は何やら煙を出す…多少驚かされた…
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↓日中は15分毎に「キーンコーンカーンコーン」というチャイムのような音を、蒸気で音を出す仕組み、「汽笛」を使って発している…
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これは<蒸気時計>というモノなのだそうだ。カナダのバンクーバーの時計職人が考案、製作した例が在って、バンクーバーで「街が発祥した」とされる地区に据えられているのだそうだ。それに肖って、小樽の街が発展し始めたとされる堺町通で、1994年に据えたのだという。

↓この大きな<蒸気時計>は高さが5.5mで、重量は1.5トンにもなるそうだ…
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何やら酷く大仕掛けな感じで、一寸面白かったので暫く眺めていた…

早朝:<小樽出抜小路>(2020.03.01)

早朝の街に出て運河の辺りに至り、更に歩を進めた…

↓静かな早朝の街に、営業時間外で静まり返っている<小樽出抜小路>の、独特な設えの建物が見える…
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↑何となく面白い眺めであると思った…

前夜に多少の降雪が在った痕跡も認められる道路状況であるが…日中から夜は行き交う車輌も少なくない場所で、勢い良く行き交っているが、早朝は殆ど車輌も通らない…早朝の散策は好い…

<小樽出抜小路>…(2020.02.29)

何度も訪れている街であっても、特段の理由も無く「そう言えば…近くを通ったことは在るが…近付いていない?」という場所は在るものだ…

↓小樽運河に近い辺りに、こういう場所が在る…
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↑特段に理由も無いが、何となく近付いたことが無かった…

↓この一画…<小樽出抜小路>(おたるでぬきこうじ)と名付けられている…少し見栄えの良いゲートも据えられている…
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↓一画には小さな建物が寄り集まるように設えられている…
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↓少し高くなった場所が在ったので、上がって眺めてみた…
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↓小さな建物が入組んだ「昔の小路」という設えになっている…
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小樽には「出抜小路」と呼び習わされた道が嘗て在ったそうだが、この一画はその名を冠していて、小さな建物に様々な飲食店が入居している。或る種の“屋台村”という感の場所だ…

中途半端な時間帯に至り着いたので、何となく静まっていた…そういう中で、美味いウィスキーが頂けそうな店を見付けて興味を覚えたが、偶々「本日休業」であったので、「次の機会が在れば…」ということにして辞去した…

何となく面白い感じがした場所だった…

丸型ポスト:小樽郵便局前(2020.03.01)

「3月」…序盤は荒天ともなると雪や寒さに見舞われるが、下旬は「春の予感」が溢れる…北国ではそういう「積雪期の終盤」という雰囲気が色濃いのだと思うが…出先でその3月を迎え、朝から辺りを散策してみた…

↓こういうモノに出くわした…
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↑薄く雪を被って「寒そう…」な感じの郵便ポストだ…

↓街では「本局」で通るのだと想像するが<小樽郵便局>の眼前に据えられていた…
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↑多分、現役なのだと思う。建物の入口右側に在ったのがコレで、敢えて写真は撮らなかったが、四角いポストも左側に視えた…少し不思議だったが…

小樽は「商都」として大変に栄えた経過が在って、郵便のような通信関係や金融関係が早い時代に充実し、そういう関係で築かれた古い建物も見受けられる街だが…こういう旧式な丸型ポストが酷く似合う…

旧 久保商店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓北海道で「少し古めで和風な建物」とでも言えば、こういうような感じを思い浮かべるというような気がする…
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↓1907(明治40)年頃の建物であるというが、風雪に耐え、多少の修繕等も入りながら現在に受け継がれている貴重な建物である…
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↑現在はカフェになっているそうだが、そういう状況で中を覗いたことは残念ながら無い…

自身には、幼少期に「新興住宅地の草創期」というような状況の下に在った経過が在る。住んでいた住宅の周囲は、他所の住宅も未だ少な目で、多くの宅地で建築工事が進んでいる途中で、工事未着手な空地も散見していた。そういう中で「何やら工事をやっている…」というのを漫然と眺めて、何らあてが在るのでもなく辺りをフラフラしていたという時期が在った訳だ。気付けば、周囲には「自身より若い建物による家並み」が形成されていたが…

そういう経験をしているので「○○時代の建物」というような古いモノが集まっている、あるいは散見するという程度でも構わないが、「遠い時代の物音を想像してしまうような都市景観」というようなモノに何時の間にか憧れめいたモノを持っていたのだと思う…

小樽の街が興って行く経過の中、「2つの地区の境界」という意味合いで「堺町」という呼び方になった辺りであるという「堺町通り」では、「商都」として街が発展していた明治期や大正期の雰囲気を想像させてくれる建物が幾つも見受けられる。静かな早朝に歩き廻って、そういう建物を眺めてみるというのは、なかなかに好い…

旧 北海雑穀株式会社:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓何処となく「蔵」を思わせるような造りだと思った。
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↑北海道内で見掛ける、明治期や大正期の石造建築については、商店や住宅の他に倉庫という例も多く在るようだが…この建物は雑穀を扱う会社の建物だったようで、一部は倉庫=蔵という使われ方であったのであろう…

この建物は1909(明治42)年より以前の建物と見受けられるそうだが、現在も残る同時代の建物に多く見受けられる木の骨組みと石を組合わせたモノだ。この種の建物に見受けられる「和洋折衷」というような感じが、なかなかに面白いと思う。

もっと古い時代からの流れを汲むような蔵とは一味違うような「明治期の北海道」という個性が感じられるので、この種の建物を眺めるのは一寸面白い…

旧 岩永時計店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓なかなかに手が込んだ感じがする、非常に美しい建物だ…
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↑時計卸商の店舗であったという建物だという。バルコニーが設えられ、飾られたアーチ形の窓が据えられ、屋根に「鯱」まで飾っている…建物は1991(平成3)年に補修されたということだ。

木の骨組みと石を組合わせた建物で1897(明治30)年代の建物であるそうだ。従業員がバンドを組んで活動していたというようなことが伝えられる、辺りでは評判の「ハイカラな店」であったらしい…

因みに…現在も「明治29年創業の老舗時計店」ということで都通商店街に岩永時計店という店が在る…

旧 金子元三郎商店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓堺町通りの古い建物…味わい深い…
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↑木の骨組みと石を組合わせた建物で1887(明治20)年の建物であるそうだ…

明治期、大正期に様々な物産や肥料を扱う店であったそうだが、店主は政治家としても活躍した人物であったそうだ…

過ぎる程に静かな早朝の街で…古い建物を眺めて往時の賑わいに想いを巡らせるようなことをするのも面白い…

旧 名取高三郎商店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

小樽の街が興って行く経過の中、「2つの地区の境界」という意味合いで「堺町」という呼び方になった辺りが、現在に至っても「堺町通り」と呼び習わされている。ここは「街が興った地区」とも言い得る訳で、古い建物が色々と残っていて、そこが店舗等に利用されている地区だ。

この地区…「静かな早朝に散策してみたい」と思わせるものが在って、実際に朝の早くに辺りを歩いてみた…

↓北海道内で見掛ける「少し古い商店の建物」とでも言えば、こういう様子を思い浮かべるかもしれない…
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↑屋根に薄く雪が被っている様子が美しい…

1904(明治37)年に辺りで大きな火災が発生した経過が在ったそうだ。その少し後に、防火の見地も加わって、鉄骨や石材を使って造った建物なのだそうだ。

この辺りの店舗は、何やら硝子やオルゴール、土産品等を売る店となっている事例が目立つ。特段にそういうモノを眺めようという関心が個人的には低く、「この種の建物の外観」を一寸眺めたかったのだ…

小樽運河の早朝…(2020.03.01)

早朝は、通行人や通過車輛が少な目であることに加え、暗い夜の残滓の中で少しずつ明るくなる中で灯りが完全に消えてしまっていないという「微妙な状態」で、余程歩き悪い天候でもなければ「気持ち好く散策しながら景色を愛でる」ということをするには好適な時間帯であるように思う…

何やらゴチャゴチャした雰囲気の中で稚内から南下して至った小樽…「早朝に少し歩いてみたい…」との想いで、この街で夜を明かした…想いを叶えるには、夜を明かして、朝を迎えてから散策に出るということが「殆ど唯一の方法」のように思っているからだ…

そして迎えた朝に散策に出た。出た時、2台のカメラを持参すべきか否かと迷ったが、潔く<X100F>だけを提げ、何も持たずに出た…

↓小樽運河の光景に見入ってしまった…
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↓なかなかに好い感じだ…
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↓運河沿いの歩道を歩いた…
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↓運河沿いの倉庫の多くは飲食店等に改装されているが、早朝はその灯りが漏れるということも無い…辛うじて非常灯らしきものが点っているのが判る程度だ…
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↑夜とは一味違う…

↓少し視点を変えてみた…
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↓実に好いものだ…
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小樽に関しては「札幌から訪ね易く、街の雰囲気がなかなかに好い」とは思っていたのだが…今般の散策で更に好いと思うようになった…そして<X100F>は、この種の散策に似つかわしい…

早朝:<日本銀行旧小樽支店金融資料館>の建物…(2020.03.01)

「この街で早朝に少し歩いてみたい…」とでも思い付けば…夜を明かして、朝を迎えてから散策に出る…「殆ど唯一の方法」のように思う…

↓日本銀行の旧小樽支店だ…
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↑坂道に沿って、手が込んだ建物の威容が覗く…

↓建物に近寄った…
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↑「今季は少ない…」とは言え、最近「やや多目?」に雪が降って強風が吹き抜けた経過が在ったようで、少し雪が路肩に残っている…

↓灯りが消えない他方で、天が少しだけ明るい…「微妙な感じ」が好いと思う…
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日中の見え方とも、夜の見え方とも趣が異なると思う…

早朝の都通商店街:小樽(2020.03.01)

小樽駅前から小樽運河の辺りへ延びる道を進む…

↓商店街が視えた…アーケードに並ぶ店は悉くしまっている…早朝5時台なので当然だが…
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↑よく視ると…1人歩いていた…何処へ向かうのか?

↓こういうのも独特な風情だ…
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早朝の小樽駅…(2020.03.01)

↓多分、早朝の列車が何本か動き始めて、駅に灯りが点き始めてから然程時間が経っていない頃合いだと思う…
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↑駅の真ん前で何かの工事らしきことが進められていた形跡が伺えるが、関係者らしき一群の人影が辺りから去ろうとしているように見えた…

駅舎は1934(昭和)年の建物らしい…内外装を何度も修復して大切に使われている建物だ…こうして眺めると趣深い…

夕刻の小樽運河…(2020.02.29)

最近は「暗い感じ」ということになる時間帯が遅くなっている。「光の春」と言うのか…寒さは居座り、多少雪も降る。小樽も0℃を挟む、或いは0℃を若干割り込むという気温帯で、酷く寒いという程でもないが、戸外に在れば直ぐに手が冷たくなる程度だった…

そうした中…「暗い感じ」ということになる時間帯に少しだけ間が在った中、空腹を覚えたので「やや早めな夕食」を愉しみ、その後に運河の周辺を散策してみた…

↓「小樽運河」とでも聞くと思い浮かぶような…「定番」な光景だ…
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↑画の右側…雪を被った遊歩道を行き交う人が…少ない…「色々」と在る昨今の情勢の故であろう…

↓運河沿いの倉庫の建物は、外観を古いままに残して、内装を改造して飲食店等に利用されている。そんな場所の灯りが漏れている時間帯だ…
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↓独特な風情が在る光景だ…
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<小樽倉庫№1>…(2020.02.29)

小樽の街を少々歩いた…前年12月下旬段階で、この時期に所用というのは確定していた。その際に小樽を少し歩き、なかなかに好かったので再訪を決めていた。「色々」と在る中、多少勝手が異なる程度に街は「長閑」だった…

歩き廻って…多少の空腹を覚え、食事を摂ろうということで思い立ったのは…「運河の辺りに何年か前に寄って好かった場所が…」ということだった。

↓ここがその「運河の辺りに何年か前に寄って好かった場所」である。
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↑運河沿いの倉庫の建物だ。建物外観は古いまま、内装を替えている…

↓「ドイツのイメージ」というようなことで、ビールを主体とする飲物や欧州風の料理を供する場所である…
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ここで少しゆったりと食事を愉しみ、更に辺りを少し歩いて休んだ訳だ…

<Eisbein>(アイスバイン)…(2020.02.29)

小樽の街を少々歩き…「多少早めな夕食」と思い立ち…旧い倉庫を改装したビアレストランに入った…

↓頂いてみたのはコレだ…
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↑<Eisbein>(アイスバイン)という代物だ…

↓豚の脛肉の塩漬けを煮込むのだという…ドイツ北部、殊にベルリンでは名物料理とされているのだという…
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何年か前に小樽でこの<Eisbein>(アイスバイン)を頂いたことを不意に思い出し、「確かこの辺り…」と至り着いた場所で「これだ!!」と判り、一寸寄ってみたのである…

ハッキリ言って…なかなかのヴォリューム…これ1点で、他には別段に何も要らない…ドイツ辺りでポピュラーなザウアークラフトが添えられていたのが好かった。肉は太い骨からフォークで簡単に外すことが出来る程度に柔らかく、なかなかに美味い。マスタードを点けて肉は頂く…

時にはこういうモノを頂くのも好い…

<Schladerer Schwarzwälder Kirschwasser>(通称“キルシュヴァッサー”)=シュナップス…(2020.02.29)

立寄って「早めの夕食を…」ということにした小樽の店で…やや視掛ける機会が少ないような気がする飲物を頼んでみた…

↓左側の小さなグラスの中身…「シュナップス」というドイツのスピリッツだ…
29-02-2020 Otaru (41)
↑“キルシュヴァッサー”または縮めて“キルシュ”という通称になっていた…<Schwarzwälder Kirschwasser>という独語の呼称は「Schladerer」(シュラデラー)というメーカーの名前から検索してみたのだ…

ジャガイモを原料にした42度のスピリッツということだが、ブラックチェリーの甘味を入れているのだという。何となく、材料由来の甘味が多少感じられるサツマイモの焼酎の原酒を「ウォッカを飲む要領」で、小さなショットグラスに注いでキュッと一口で空けるというような按配だった…

時にはこの種のモノを頂いてみるのも悪くはない…思わず…「もう1杯!!」ということにしてしまった…記憶に留めたい…

夜:<日本銀行旧小樽支店金融資料館>の建物…(2020.02.29)

早めの夕食を愉しんだ後、小樽の街を少々歩き廻った…酷く寒いとも思わない0℃前後の気温ながら、直ぐに手が冷たい感じになるという程度の状況…足元には凍結箇所が些か見受けられる中だった…

↓少し貫禄の在る建物が在って、眼を奪われる…
29-02-2020 Otaru (58)

↓日本銀行の「小樽支店」であった建物だ…
29-02-2020 Otaru (57)
↑立派な建物であるので「本来の使途」で利用されなくなった時に「資料館」ということになった。「資料館」の開館時間は終わってしまったので、「街の貫禄が在る古い建物」ということで眼前に現れた訳だが…

北海道の諸都市は沿岸部の方が歴史が古い…そして明治時代から大正時代には、それらの沿岸部の諸都市の中には、近年の様子からは想像し難い程度の隆盛を誇った場所も在る。

北海道の物流の要である港を擁し、様々な取引の都合で金融機関が多々立地し、加えて水産業や関連の加工業等も盛んであった小樽は、そういう「隆盛を誇った」という経過が在る街だ。

明治時代の終わり頃から、金融機関関係の様々な建物が小樽には登場しているというが、その中で「一際の威容を誇った」のが日本銀行の小樽支店である。

日本銀行小樽支店は、著名な建築家で、東京駅の設計等で広く知られる辰野金吾や他の建築家達が取り組んだ建物で、1912(大正元)年に竣工している。

↓この種の建物…「照明に浮かび上がる」という按配が酷く似合うと思う…
29-02-2020 Otaru (56)

館内は昨年12月に見学したという経過が在った。その時に「暗くなってから建物を眺めたい…」と思っていて、暗くなる前に小樽から離れたという経過も在ったので、今般寄ってみたのだった…日中の見え方とは趣を異にする…