キハ150:岩見沢駅(2020.03.28)

稚内駅を列車で出発し、名寄、旭川、滝川と列車を乗換えて岩見沢駅に至った時に考えた…

その日は新千歳空港を目指していたのだったが、「敢えて札幌に寄らない経路?」と思い付いたのだ…

岩見沢に至れば、札幌方面への列車は運行本数も多い。札幌方面で乗換えて、新千歳空港へ向かうというのが「普通」のように思う。が、岩見沢では室蘭線の列車も、運行本数は限られるが発着している。

嘗ては産炭地から集められた石炭を輸送するというようなことで盛況であったと聞く室蘭線である。岩見沢から真直ぐ苫小牧に南下し、苫小牧から先は室蘭に軌道が繋がるという経路が在るのだ。「少し駅周辺で寛ぐ」という程度の待ち時間で、苫小牧行の列車が出ることを確かめると、それに乗車することとした。苫小牧から、新千歳空港の手前の南千歳は然程の時間も要さない…

聞けば…嘗て「国内各地から稚内を目指して船で樺太へ」という需要が在った時代、船で函館に着いた旅客を乗せた列車が長万部に至った後、列車を切り離したのだという。一部は、現在では「山線」という通称で知られる函館線の一部に入り、小樽、札幌へ向かった。別な一部は、東室蘭、苫小牧と進んで岩見沢へ北上し、旭川に至って、そこから稚内を目指したのだという。札幌に寄らない分、近道だったという訳だ…

そういうことを色々と思いながら、「少し駅周辺で寛ぐ」ということをして、ホームで列車を待った…

↓ディーゼルカーが姿を見せ始めた…
28-03-2020 Iwamizawa Station (12)

↓停止位置が近付いて減速した…
28-03-2020 Iwamizawa Station (13)

↓停止して乗客を迎え始めたのはキハ150だ。1993(平成5)年から1995(平成7)年に製造されたという車輌だ…
28-03-2020 Iwamizawa Station (14)
↑この車輌に関して、個人的には美瑛旭川というイメージが強いのだが、方々で活躍中の車輌だ…

発車を待つ間は「普通列車、苫小牧行です。札幌方面へは行きませんので御注意下さい。この列車ではKitacaは御利用になれません」と録音アナウンスが繰り返されていた。岩見沢駅に在って、列車運行本数が少ない苫小牧との間を往来する列車は「ややイレギュラーな少数派」ということなのかもしれない。列車は岩見沢市内や近隣の町の駅へ向かう人達が存外に多く乗車していたという感だった…

<青春18きっぷ>を手に、「ほんの少し変わった経路」を敢えて選んでみるのも、存外に愉しいものだ…

<農業用馬 木彫>…:岩見沢駅(2020.03.28)

↓岩見沢駅で列車を下りると、ホームでこういうモノを見掛る…
28-03-2020 Iwamizawa Station (3)

北海道では馬を運送や耕耘に用いていて、外国の大型馬を導入する等して馬の品種改良を重ねる中で、「挽曳」(ばんえい)という目的に適した馬を育んで来た…岩見沢駅のホームに据えられた馬は大きいが、その大型の馬は競走馬の倍かそれ以上の体重を持つかなり迫力が在るモノだ…

嘗ては帯広、北見、旭川、そして岩見沢を時季毎に巡りながら、大きな馬に橇を曳かせて、大きく高い障害を設けた直線コースで競うレースが催されていた。<ばんえい競馬>という。現在も<ばんえい競馬>は、帯広でのみ開催されている…

↓恐らく、その<ばんえい競馬>の関連で岩見沢駅に贈られたのだと想像するが、1980(昭和55)年から設置されているそうだ…
28-03-2020 Iwamizawa Station (4)
↑この大きな馬…実物と然程変わらない大きさに見えるが、木を彫って制作したモノであるようだ…

現在は帯広の<ばんえい競馬>で見掛るという程度の、大型の馬だが、昭和20年代位までは方々で活躍していて、昭和30年代位には見掛る機会が激減したと人伝に聞く…そういう歴史を伝えるモノが駅に据えられているのは面白い…

朝の岩見沢駅…(2020.01.03)

厚別駅で乗り込んだ列車は「各駅に停まって参ります」ということで、存外に多くの乗降、乗客の入れ替わりが見受けられる状態で進み、岩見沢駅に至る…

乗車中であった旭川へ向かう列車は、岩見沢で少し長めに停車する。ホームに出て一息という感じに過ごす…
03-01-2020 Iwamizawa Station (2)
↑左が乗車していた列車のキハ40…右隣に待機中の721系電車…右端に除雪作業に就くラッセル車が見える。

↓ラッセル車は何となく停まっているようにも、一仕事終えた後のようにも見える状態だ…
03-01-2020 Iwamizawa Station (6)
↑岩見沢周辺は「複線」の区間なので、ラッセル車も稚内辺りで見掛けるモノと少し仕様が異なる…

↓向こう側のホームに札幌方面へ向かう特急列車が姿を見せた…
03-01-2020 Iwamizawa Station (7)

↓旭川方面へ向かう特急列車も姿を見せた…
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↓手前が旭川行で、奥が札幌行…789系電車の<ライラック>だ…
03-01-2020 Iwamizawa Station (12)

こんな様子で、列車の発車時刻は近付く…そして旭川への旅を続けた…

岩見沢神社…(2019.09.03)

函館→室蘭→苫小牧→岩見沢→旭川→稚内…というように、函館・稚内間に関して「札幌を経由しない」というようにして列車で移動した…

この移動の途次、苫小牧から岩見沢に着いた後、旭川へ向かう前に一寸寄道をした…

↓岩見沢神社という場所を訪ねてみた…
03-09-2019 Iwamizawa (13)

↓酷く天候が好く、何もかもが眩しいという感だった…
03-09-2019 Iwamizawa (9)

岩見沢駅から徒歩20分と聞いたが…往路は岩見沢駅では多く見掛けるタクシーに乗車し、復路はタクシーで走った道筋をゆっくりと歩いた…やや強く感じた日差しで弱ってしまわない程度に、適度に歩いた訳だ…

1884(明治17)年に山口県、鳥取県など12の県から移住した士族が、現在の岩見沢に暮らし始め、翌1885(明治18)年に神社を起こしている。現在地に社殿を営むようになったのは1897(明治30)年で、その社殿の上棟祭の故事に因み、9月15日に例大祭を催しているそうだ…

↓空知地方の中心的な街ということになる岩見沢…現在では寧ろ「札幌圏の北東の端」というような様相にも思えるが…北海道を、更に日本を支えた産業と共に在った、そして苦心の末に豊かな農業地域になった地域を見詰め続ける、なかなかに伝統の在る神社である…
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岩見沢駅の側へ引揚げようとすれば…「ワーッショイ!ワーッショイ!」と小さな子ども達の声と判る元気な大音声が耳に入った…祭りが近いらしいので、近所の幼稚園か保育所の子ども達が神社の見学にでも順次やって来ていたのであろう…神社が地域の伝統を受け継ぐ場として幼児に至るまで親しまれているということになる。そういう様子に出くわすと、何となく頬が緩む…

室蘭本線のキハ40…:岩見沢駅(2019.09.03)

幼少の頃…岩見沢で蒸気機関車が牽引する貨物列車を視たことを覚えている…黒い機関車が煙を噴き上げながら、重そうな貨車を多数連ねた列車の先頭で、苦しい呼吸をするように白い蒸気を車輪の周辺に撒き散らす…「鋼鉄の怪物」が蠢いているかのようだった…

考えてみると、この幼少の頃に視た蒸気機関車が「日本国内で最後の、国鉄による通常の列車での蒸気機関車の運用」という事例だった訳だ。そしてその「最後の蒸気機関車」が行き交ったのが室蘭本線なのだった…

↓そんな歴史的な経路を…別段に特殊でも何でもない、1輛運行のキハ40による列車が駆け、1時間半弱の定時運行で岩見沢駅に辿り着いた…
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↓この列車…札幌方面との間を結ぶ列車が盛んに発着している場所に「合間に間借り…」という具合に発着していた…
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岩見沢に至る手前…栗山、栗丘、栗沢と“栗”で始まる駅名が3連発した…一人で何となく笑ってしまった…

時にはこういうような列車で動くのも好い…

「増結作業」…:岩見沢駅(2018.12.12)

旭川駅を早朝の6時28分に出る列車は、ゆっくりと札幌方面へ向かう…

3輛編成の721系電車が旭川駅を発つ…車内は空いているのだが、深川駅以南では通勤や通学―制服の上に防寒用の上着類という、高校生と見受けられる若者達が目に付く…―の乗客が入れ替わりに乗降する感じである…

岩見沢駅に至ると…「増結作業」という案内放送が流れる…

↓手前が旭川駅から走って来て、岩見沢駅に到着の車輛だ…画の左寄り、奥から別な車輛が接近する…
12-12-2018 Iwamizawa (2)
↑近付く車輛の先頭、貫通扉が開いていて保安帽(作業時のヘルメット)を被った係員が乗り込んでいる。

↓右が旭川駅からやって来た編成…左が岩見沢駅に在った編成だ…
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↑両者が慎重に接近する…

↓岩見沢側の編成に乗り込んでいた係員が軌道の上に下りて、両編成の連結を確認している…
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岩見沢以南の札幌まで、列車は6輛編成で走る…岩見沢は「札幌圏」の北東端という感じで、IC乗車券が利用可能なエリアであり、旭川・札幌間を行き交う特急列車の合間に札幌や、その先の小樽方面とを行き交う普通列車や快速列車が多数運行されている…この「増結作業」は午前8時頃のことで、以降は札幌まで通勤や通学等の乗客でなかなかに混み合う…始発の旭川から乗車した私は…最初から陣取っていた席に悠然と座っていたが…

岩見沢から向こう…車内の雰囲気はかなり変わるように思う…

岩見沢駅:785系電車<スーパーカムイ>が到着(2017.01.02)

早朝の普通列車で札幌市内から旭川を目指して移動すると、岩見沢駅で数分間停車する理由は、「特急列車の待ち合わせ」である…

↓その特急列車が現れた…
Iwamizawa Station on JAN 02, 2017 (6)
↑札幌から旭川へ向かう<スーパーカムイ>だ…785系電車である…

785系が登場した頃、この車輛で運行される列車は<ホワイトアロー>と呼ばれ、既に引退した781系で運行される列車が<ライラック>と呼ばれていた。そして後発の789系が登場し、札幌・旭川間の特急列車は<スーパーカムイ>に統一された。往年の急行列車に<カムイ>というのが在って、それに因んだのであろう…

来る3月にダイヤ改正が行われるが…函館・青森間で運用されなくなった789系電車がやって来て、札幌・旭川の列車で運用されるのだというが、その列車は<ライラック>を名乗るらしい…

未だ少々薄暗い岩見沢駅に785系が颯爽と現れる様を眺めていたが…振り返ると、今般は「789系電車の<スーパーカムイ>」を札幌駅や、札幌・旭川間の移動、或いは旭川駅で見掛けなかった…

岩見沢駅の“輓馬”(ばんば)(2017.01.02)

早朝の普通列車で札幌市内から旭川を目指して移動すると、岩見沢駅で数分間停車する…ホームに出て身体を伸ばすなどしてみる…

↓何となく、こういう様子を眼に留める…
Iwamizawa Station on JAN 02, 2017 (5)
↑橇を引っ張る大きな馬の像がホームに在る…

この馬…“輓馬”(ばんば)である。脇に人が居るので大きさが判るが、概ね実寸大だ。大柄な馬はこの像より更に大きいように思う…

北海道には<ばんえい競馬>―「ばんえい」は、漢字であれば「輓曳」という字である…―というモノが在る。現在は帯広が唯一の開催地だが、嘗ては春夏秋冬で北海道内4箇所を巡って開催されていた。岩見沢もそうした開催地の一つであった経過が在る。

岩見沢辺りは、炭鉱が栄えていた地域で産出する石炭を運ぶ列車の通り道で「鉄道の街」という歴史も在るのだが、農業が盛んな空知地方の街でもあって、「農耕馬で畑を起こす」とか「馬橇でモノを運ぶ」という営みも盛んだった地域だ。

そういう、色々な事を想起させるモニュメント…ここに永く置いて欲しいものだ…

暗い岩見沢駅に停車中の雪が着いた711系電車(2014.12.22)

12月の早めな日没…暗くなった中、新千歳空港に上陸し、札幌方面から北上を続けた…

↓岩見沢駅で711系電車が停車していた…冬季の列車は、軌道の積雪を跳ね上げて走行するので、「塗り込める」かのように雪が付着する…
Iwamizawa Station on DEC 22, 2014 (2)

この「少し懐かしい」ような形状の711系電車…2015年に“引退”ということになったので、こういう具合に雪が在る中で見掛けるのは「殆ど最後の機会」だった…そうした意味で、この岩見沢駅での一枚は、何か感慨のようなものが湧き起こる…