↓こういう様子が視えるのが猿沢池だ。

↑池の畔の小高くなっている場所に興福寺の堂塔が建っている。殊に50m程にもなるという背が高い五重塔は目立つ。
最近、少し話題になっていた。池の周辺の木が伸びて、五重塔が視える眺望が少し損なわれている感であったことから枝の剪定をやや大胆に行ってみたらしい。少しその効果は在ったのかもしれないと思った…
↓一寸、五重塔に近付いてみると、冬の朝の光に浮かび上がるようで見入ってしまった。

↓損なわれては再建されてということを繰り返した興福寺の伽藍だ…五重塔を見上げながら、『龍華記』(りゅうかき)という小説で、伽藍が損なわれた大きな事件に纏わる物語を読んだことを思い出していた…

聞けばこの興福寺の五重塔は近く「長期間に亘る修理」に入って、覆いで隠れてしまうらしい。期間は10年間程度にも及ぶらしい…薬師寺東塔でそういう例が在ったが、あの例のように長く見られなくなる訳で、こうして姿を仰ぎ見ることが叶ったことが幸いであると思った。
"猿沢池と興福寺の五重塔…(2021.12.19)"へのコメントを書く