段落…=運行日誌(2022.05.13)

四条烏丸の宿の居室に在って、何やら日付が変わった中で前日や「ここまで」を振り返るような感だ。

前日も結局は「バタン…」と早めに休み、日付が変わる少し前に眼が開き、再度眠ろうとして果たせず「そのうちに…」とまた起き出してみている訳だ。

前日は何時の間にか雨交りになり、雨交りが日中を通じて継続し、夕刻には少し雨が強めになっていた。着衣が濡れてしまっていたので、とりあえず居室で脱いで、宿の部屋着に替え、そのまま休んでいるような状態であるので「その後の雨」に関しては承知していないが。

一つ所用は在ったが、気忙しく走り回る必要が在るという程でもない。雨交りは動き悪いが、それはそれとして街を少し動き回ってみた。

偶々、滞在中に案内表示を視掛けて金戒光明寺を訪ねてみたくなり、訪ねてみた。

金戒光明寺は比叡山を下りた法然上人が最初に庵を結んだとされる場に在るという、古い由緒を誇る浄土宗の寺だ。「黒谷」または「くろ谷」という通称も知られているようだ。

この金戒光明寺は街の北東寄りに在って、地形の感じが“城”という様相も呈し、境内地も狭くはなく、多くの人達が滞在することも叶う条件だ。そうしたことから、幕末期に<京都守護職>として約1千人の将士を引き連れて京都に乗り込んだ会津松平家の松平容保の本陣が置かれた。

<京都守護職>というのは、「特別治安警察」というような役目だ。

江戸時代を通じ、警察的な役目を担う機構は在ったが、それ程大掛かりな陣容で在ったのでもない。町の自治的な機能が存外に充実していて、そうした機構と当局とが或る程度連携して、人々の安寧が維持されるような感であった。時代が下って、古い時代には想定し悪かった状況が生じ、色々な役職が設けられるようなことになった一面も在るのだが、幕末期の京都で見受けられたような、現在の用語で言う「テロ事案」のようなことや、何らかの思想を掲げての攻撃的行動が目立つようになれば「対応困難…」に陥ってしまう。

そういうことで<京都守護職>が設けられた。「幕府を扶ける」が「存在し、存続する理由」というような考え方を護り続けた誇り高き会津松平家は、この<京都守護職>を懸命に務めた。その関係者達が在った金戒光明寺だ。

松平容保は孝明天皇にも「懸命な努力で都を護ってくれている」として、当時の京都に出入りしたどの大名よりも信認されていたようだ。混乱を拡げるような恐るべき計画を挫くとか、大被害は免れなかったものの、内乱になってしまいかねない戦いで勇戦したのだから。が…少し後の戊辰戦争では「賊軍の首魁」呼ばわれである…

幕末の会津松平家の物語というような事を思い出すと、時代や場所を問わず、何か「正義」というようなモノが「簡単に表裏入れ替わる…」というようなことに思い至ってしまう。

その後は<京都伝統産業ミュージアム>、<京都写真美術館>と入場無料の施設を興味深く拝見した。

<京都伝統産業ミュージアム>は、所謂「職人仕事」を紹介する場所で、なかなかに興味深かった。

<京都写真美術館>は、嘗ては料理店であった場所を利用した写真等の展示スペースだ。開催中であったのは徳島県の写真家による、文楽や彼の地に受継がれる人形劇で使うモノに関する写真展だった。興味深く拝見し、写真家や居合わせた方と懇談した。

やがて所用に向かった。場所が近かったので、南禅寺水路閣を少し眺めた。そして所用である。

大変に有難いことに、取組んでいる事案は事前に想像していた以上に順当に進んでいる。「徒手空拳」という状態であった友人が、必要と見受けられる支援を受けられるように「縁」を結ぼうと動いていた。既に「縁」に「導かれる」というような感で、友人は生き生きと活動を始めることが叶った。

既に活動を始めた友人と夕刻に落ち合った。滞在先まで地下鉄で一緒に行けば、何やら別れ難い気分が高まり、多少辛い。そこで、友人が滞在する場所の手前、自身が滞在する場所の最寄駅で下車し、地下鉄車内でさり気なく分かれようという話しにした。

それでも「少し話そう…」ということで、今出川駅に近い<モスバーガー>に小一時間の寄道をした。友人は偶々<モスバーガー>が初めてだったということだが、「モス野菜バーガー」とカフェラッテが凄く美味しいと喜んでいた。評価の高いチェーン店なので、覚えておくと好いかもしれないということを話題にした。

友人が生き生きと活動を始めることが叶うよう、扉を開けて「ここがスタート地点だ…」という場所まで送り届けた。以降は友人自身が一歩ずつ踏み出して行く筈だ。本当に善かったと思っている。「大きなチャンスを得た」と、生き生きと活動に臨もうとする友人の様子は、凄く嬉しく、密かに目頭が熱くなる。

「特定行動」と号した今般の動きは無事に段落した。とりあえず「北上」を始めることになる…

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