H100ディーゼルカー:旭川駅(2023.03.06)

夕刻、戸外が既に暗くなっている時間帯に旭川駅に到着した。

↓改札口へ歩を進めようとしていた中、停車中の車輌に眼が向いた。
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↑H100は2020年から運用が始まっているディーゼルカーで、古くからの車輌と換えるべく増備中と聞く。

↓独特な外観で目立つ。停車していたのは名寄へ向かう列車であるようだ。
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↑発電用エンジンで主電動機を駆動する「ディーゼル・エレクトリック方式」という新しい方式のディーゼルカーで、北海道では初めて導入された方式とのことだ。

このH100形については何箇所かで見掛ている。が、自身で乗車した機会は現時点では少な目だった。少し前に旭川・南永山間で乗車した機会が在った。今後は?ダイヤ改正等の機会で、H100が走る区間も増えて行くことであろう。それに伴って乗車機会も増えると思う。

それにしても、少し目立つ外観の車輌であると思った。

造形…(2022.03.08)

↓辺りを歩いた時に眼に留めた。
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↑降り積もった雪を脇に除け、堆く分厚い壁のようになっていた箇所が、気温上昇で薄い壁のようになっていた。そして「壁に大きな穴」というような不思議な形に見えた。

↓不思議な造形という具合になった箇所だが、少し経ってから再度通った際に眺めると、形が崩れてしまっていた。
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時にはこういう「不思議な造形」が眼に留まる場合も在る。そしてそういうのは面白い…

朝に…(2023.03.08)

時間を設けて他地域へ出掛けて、戻った後の“平日”の朝だった。稚内駅周辺へ歩を進めた。

↓除けた雪を堆く積んでいるというような箇所や、日当たりの状況等の条件で如何したものか雪が目立つという“例外”を除くと、積雪が気にならないというような様子になって来た。
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↓プラス気温だ。そして「7℃」だが、こういう次元の気温は「雪が降り始めるより以前?」という気がしてしまった。
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↓プラスの気温ではあるが、時折身体に当たる風は冷たかった。
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この日…朝が最も気温が高かった様子だ。日中は漸次気温が低下し、夕刻以降は少し寒い感じになっていた。何か「季節が“揺れる”」という最中に在るような気もする昨今だ。

映り込む<JRタワー>…(2023.03.06)

札幌駅の北口側を歩き廻り、横断歩道に佇んで辺りを見廻した。

↓こういう様子が眼に留まった。
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↑硝子張りなビルから少しだけ南東側に在る背が高い建物が映り込んでいる。<JRタワー>だ。画の右側には、建物の北寄りに在る別な建物と見受けられるモノが映り込んでいる。

↓横断歩道を渡って、また見上げた。信号機が近いので、硝子張りな壁面に<JRタワー>が映り込む様子が、より一層不思議に見える負うな気がした。
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↑信号機はLEDランプ使用の少し新しいモノで、その左に住所を示す看板が見受けられる。「北7西3」となっている。この「南北と東西の何れかの後に数字を付したモノが2つ組み合わさる」という標示は「札幌の流儀」という感じかもしれない。南北の後には“条”で東西の後には“丁目”である。が、こういう看板では“条”や“丁目”が省略される。

以前、他地域出身で、北海道内で仕事をしている方が話題にしていた。「札幌の人は、一緒に街を歩くと、直ぐに“北へ”、“東へ”と東西南北の方角が言葉の中に出る。他所の街ではそういう例が思い当たらず、少し驚いた」としていた。地域によっては“北”、“南”というような街の中の地区を示すような表現が話し言葉に出て来る場合も在るかもしれないが、それよりは寧ろ「〇〇通」とか「〇〇駅周辺」という言い方になるかもしれない。札幌の場合は本当に、方角を示す語が当たり前のように人々の口を突く。

硝子張りなビルに大きな建物が映り込む不思議な様子を視ながら、札幌の街での少し独特な流儀に想いを巡らせた。

一杯の珈琲と…一服と…(2023.03.06)

札幌駅に午後4時頃に着いた。

コインロッカーに預けたモノを引っ張り出し、旭川へ向かう列車に乗ろうと思ったが「次の列車?午後5時発?」という様相だった。忙しい札幌駅は、発車待機の時間も短い感じなので、午後4時50分を少し過ぎた辺りに車輌が現れると想定し得る感じだ。ということは?30分や40分は間が在る。何処かで一息入れたいと思った。

↓札幌駅の北口側には、少し以前に一寸立寄ったカフェが在ったことを思い出した。席で「こういうモノ」を引っ張り出して、「点けて」も差支えが無いという場所だ。
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↓珈琲を、この御店のスタンダードなブレンドを御願いした。
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↓駅から少しだけ北に離れる辺りの店である。駅構内の珈琲を頂くことが叶う場所のように混み合うのでもない。しかも“一服”が「可!!」である。
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結果的に1日を所用でやや忙しく過ごしたので、「列車に乗るだけであれば、慌てずに一息入れて…」という“御導き”とでもいうようなことが在ったのかもしれない。出発前に悠然と寛いだ。こういうのも凄く好い。

公衆電話ボックス…:札幌駅北側(2023.03.06)

札幌で予定の所用の他に予定外の用足しも在って、旭川へ向かう移動開始が思ったよりも少し遅れた。自身の行動の中、余り例が無いことかもしれないが、予定のモノも予定外のモノも無事に用が足りて安堵していた。

旭川で宿を利用する予定が在ったが、到着予定時刻が申し込んだ際に申し出ていた時刻より2時間弱程度遅れそうな情勢になった。旭川で利用する予定の宿に「少しばかり予定より遅れる」と一報しようと思い付いた。

「何処かに電話?」と札幌駅の北側で何となく探した。札幌駅北口の、新幹線関係で生じている工事の関係上廻り込むような感じになる箇所も見受けられる中を動き廻った。

↓札幌駅北側の「眼前…」で東西に延びる道路が北6条通で、少しだけ北に北7条通が在る。その北7条に交番が在って、近くに公衆電話ボックスが在った。
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↑車椅子でも出入り可能であるようにということだと思う。幅が広い独特なデザインの公衆電話ボックスだ。

↓「少しだけ低目?」と見受けられる位置に電話機が据えられていた。
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↑ポケットの小銭入れから10円硬貨を束にして取出し、旭川の宿へ架電で「予定より些か遅れるが、必ず伺う」と伝えた。(時には「キャンセル?」ということになって、飛び込みで「部屋が在りますか?」という方が現れると、そちらに部屋が廻ってしまい、宿泊出来ないという事態も在り得るらしい。そこで、大きな問題等は無いとも思いながら一報してみようとしたのだった…)

正直、出先で敢えて架電という機会が多いとも思わない。が、時には生じる。そういう時に公衆電話ボックスは有難いが、「何処かに?」と思い付いた時に限って直ぐに見付からないということが往々にして在るかもしれない。

<ASAHIKAWA HARETE>(旭川はれて)…(2023.03.03)

↓旭川都心部で、こういう場所に出くわした。
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広場のような場所に小さな店舗が集まっているような設え、大きな商業施設内のフードコートのような。所謂“屋台村”のような風情である。

↓昨年夏にスタートした場所であるようだ。何方かと言えば夕方から営業の店が多いようだが、今般は昼に立寄った。
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↓こういう掲示を眼に留め、一寸摘まんで一息入れることにした。
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↓ピクルスを摘まんで、飲物を適当に飲みながら料理を待った。
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↓いよいよ料理が登場した!
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↓<ジンギスカンケバブ>と称する。
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↑焼いたジンギスカン肉を使ったサンドウィッチである。なかなかに好い感じだった。

↓こういう具合で、<ジンギスカンケバブ>にチキンナゲットを添えた感じで愉しく頂いた。
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この<ASAHIKAWA HARETE>(旭川はれて)に関しては、「支払は“キャッシュレス決済”のみ」ということになっている。現金は使わない…

↓場所は承知していたが、中に入って軽食を愉しんだのは初めてということになった。今後、如何いうようになって行くか?少し注目したい感じだ。
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<サキソフォン吹きと猫>…(2023.03.03)

旭川での所用が無事に足りた。「事の序でに…」と理髪店にも立寄り、そこの用事が済んで、何となく街を歩いた。

↓気に入っているこの辺りを通った。「また来ましたよ!」と御挨拶という気分になる。
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↑猫はニットの何かに確り包まれている。防寒用品を送る方達が在るということで、毎年のように何かを着用している様子が見受けられる。この<サキソフォン吹きと猫>は、多くの人達に愛され、親しまれているということなのだろう。

↓今季は、防寒のための耳当てが在るのだが、これまでに観た記憶が無い。新しいアイディアかもしれない。
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この像に関しては、気持ち好さそうに演奏している様子を何時でも見せて頂きたいというように思う。

旭川駅にて…(2022.03.07)

宿の居室で寛いで居て、悠然と発って、途中のコンビニで何やら飲物を求めるなどして、歩を進めた。

↓旭川駅に辿り着き、改札を潜る…
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↑5番ホームを目指す。

↓左に<山明>と名付けられたキハ40が停車している横を、札幌から北上して来たキハ261系ディーゼルカーが進んでいる。これが稚内へ向かう特急列車の<宗谷>だ。
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↑何か美しい眺めであると思った…

↓乗車し、指定席に陣取った。今般は席で抱えている場合も多いバッグも、何時も棚に置くバッグと合わせて棚に上げた。
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札幌駅を朝に出て、稚内駅に昼に着く<宗谷>は人気が高いようで、毎度のように指定席もそれなりに埋まっている。そして途中で乗客が入替るような感じも見受けられる。今般も旭川迄の乗客が下車し、その席に陣取ったというような具合だった。或いは名寄駅等でも、そういう事例が在ったかもしれない。

今般は、着席して暫く経ち、永山駅で信号停車した列車が進み始め、それ以降は停車駅の感じを覚えていない。気付くと「もう少しで幌延駅」という辺りで、長く深く寝入ってしまったのだった。列車は非常に順調に進んだ。

肴を愉しみながら呑む…:<旭川やきとりism>(2023.03.06)

夕食に辛口スープのラーメンを愉しみ、空腹が満たされ、身体も温かくなった感の中、直ちに宿に引揚げて休むことも出来たが、「その前に辺りを一回り歩こう」と思い付いた。

↓この辺りを通り掛かった。
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↓思わず引き込まれてしまった…
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↓「ささみとキュウリのごまだれ和え」という御通しが秀逸だった。これを摘み、この御店に立寄った時に択ぶことが多い<赤霧島>を御湯割りで愉しんだ。
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ラーメンを愉しんだ後に歩き廻り、御店に至った旨を御店の皆さんと話題にした。立寄った御店の<山頭火>という名は、少し変わっているような気もするのだが、“自由律俳句”の種田山頭火に因むらしいということに話題が及んだ。自身は偶々『山頭火随筆集』『山頭火句集』を読んでいた。自身では焼酎を愉しみながら、種田山頭火は焼酎よりも清酒が好きであったらしいという話題を持ち出し、数奇な運命というような人生の中、旅を重ねて句を詠んだ生涯であったということを話していた。「呑みながらの文学談義?」という様相だったのかもしれない。

↓新鮮で良質な鶏肉を使う「とりわさ」は、九州方面で見掛ける鶏肉の刺身を想い起す、なかなかに美味いモノだ。
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↓鶏のモモ肉をタレで焼いて山ワサビを散らすモノも、この御店では御薦めだ。
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料理を摘まみながら、例えば『山頭火句集』のような文学系の書籍を扱う御店、個人経営のような「街の小さな本屋」が少なくなっているというようなことに話題が及び、或る御店ではコミックばかりが目立つというようなことに話題が及んだ。そうなると「最近、漫画を読んだ!」ということになった。読んだのは『機動戦士ガンダムサンダーボルト』というようなことを話題にした。

↓こういう調子で話しが尽きない中、先日も愉しんだ明太子で締め括った。
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今般、所用で出掛けたという中、何か愉しい時間も過ごすことが叶ったのは幸いである。機会が在れば、是非また愉しく過ごしたいものだ。

そう思いながら宿に引揚げ「バタン!!」と休んで、翌朝は早起きだ…

<辛味噌らーめん>(激辛)…:<山頭火>旭川本店…(2023.03.06)

旭川に着いて、些か草臥れたような気がしていた。思い当たった理由は?札幌に在った場面で、確りと所用を足し、加えて「序に…」と思い立った事案にも取組んだことから、昼食を摂り損ねたということが在った。恐らくその故に草臥れたような気がしたのであろう。

宿にモノを置いて、少し街へ出てみた。何処かで夕食ということにした訳だ。

↓以前にも寄った記憶の在る店を眼に留めた。
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↓ラーメンの店だ。
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↑こだわりのスープで、塩、醤油、味噌、加えて辛味噌という「選択肢が幾つか在る“北海道の流儀”」でラーメンを供している。各々が「高い完成度」という感じだ。

↓辛味噌を択び、「激辛」というオプションで御願いしてみた。
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↓「辛い」と言って過ぎるのでもなく、「激辛」と言って刺々しいのでもない。絶妙なバランスだ。「高い完成度」を誇る御店のメニューらしい感じだ。
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↓旭川の街中では記憶に留めたい御店だ。
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↑近隣や国内でフランチャイズを展開し、国外進出も果たして好評を博しているという、旭川の有名な御店である。

時にはこういう場所も好い…

<カムイ>:789系電車:旭川駅(2023.03.06)

札幌駅で特急列車に乗車すると、とりあえず安堵感のようなモノに包まれる。殊に列車の目指す駅まで行く場合は、途中でぼんやりとして居眠りに陥ってしまっても差し支えない訳で、特段に気を張る必要は無い。

そういう訳で、列車の中で居眠りに陥ったようで、気付けば車窓は暗く「夜へ…」という雰囲気だった。そんな中で列車は旭川駅へ滑り込んだ。

↓旭川駅は夜の風情に覆われていた…
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↓789系電車の、殊に<カムイ>の仕様は、夜の駅構内の照明が妙に似合うような気がする。
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翌朝に「北上の続き」をすることにして、旭川の馴染んだ宿で休むということで、改札を潜ろうと歩を進めたのだった。

<カムイ>:789系電車:札幌駅(2023.03.06)

所用のために休業日と絡めて時間を設け、少しゆっくりした場面も在ったが、確りと所用を足し、加えて「序に…」と思い立った事案にも取組んだ。当初に思い描いていたた時間帯よりもやや遅めに、札幌駅を出発して北上を開始することとした。

↓午後5時に建つ列車は<カムイ>であった。5輛の中の4輛が自由席だ。
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↑最近は、特急列車の一部が間引きされている場合も見受けられる。午後4時台の1本が運転されていなかった様子だ。そういうことも手伝って、何となく乗客が多かった。

↓こうやって上の方を少し観ると、午後5時少し前の天は未だ暗くない。
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↓列車後尾の車輛に入り、何となく空いていた席に陣取った。
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所用で出掛けるというだけのことだが、列車での移動は気分が弾む。

札幌時計台…(2023.03.06)

札幌駅北口の東寄り側に在る宿で過ごした。同じチェーンの西寄りの宿は何度も利用しているが、東寄り側の宿は初めてだった。それでも居室そのものの造作や丁度は同じような具合で、居心地は変わらない。他のサービスも似たような感じで、朝食が供される時間帯も全く同じだ。供される内容も似ている。

そういうことで、思い付いて動き回り、早目に居室で休んだ関係上、早目に眼が醒めた。朝食が供されるまでも間が在る。そういう時は?散策にでも出るのが好い。

札幌駅北口の東寄りから、鉄道高架の下を抜けて都心部に入り込む。そして未だ暗い感じが残る静かな街を南下する。

↓この辺りに至った…
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↓創建時から場所が余り動いていないらしい時計台である。
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↓遥かな時を超えて、静かに街を見守る風情が何となく好いかもしれない。
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↓辺りを囲むようなビルの谷間に佇む様は、何か寂しそうでもあり、嘗ては必ずしも興味を持って眺めるのでもなかった。が、「周囲は如何であろうと、創建時から場所を殆ど変えず…」というのが、非常に貴重であるような気がして、何時の間にか「時々眺める」というようになった。
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↓近付いて見上げてみた。
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↓真正面の感じも好い。
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↓既に長く時を刻んで来た時計が据えられているのだが、これからも時を刻み続けるのだろうか…
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今般は「広角ズーム」を装着のX-Pro2を提げていた。この種の、交通量も少なくない道路に囲まれた街の名所で写真を撮ってみたい場合には重宝する。札幌駅北口辺りからであれば、この辺り迄出て、また引揚げる往復というような感じが「程好い朝の運動」になるかもしれない…

小樽運河…(2023.03.05)

↓少し久し振りだと思いながら眺めた、「小樽運河」とでも言えば思い出す辺りの光景だ。
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↑午前中の少しずつ陽が高くなり始めている頃だった。光の感じが好い。が…陽射しで半ば凍った積雪路面の表層が融けているらしく、酷く滑り易く歩き悪い感じであった。

画の右側の運河に沿った歩道ではなく、背中側に振り返って進み、博物館が在る辺りを目指して歩いたのだった…それはそれとして、この画の景色は少し気に入っている。

小樽駅…(2023.03.05)

不意に思い付いて小樽に足を運んだ。多分…2021年8月に立寄った後は御無沙汰というように思う。小樽の博物館で、海を通じた活動を繰り広げたアイヌに関連する企画展が催されていて、偶々その企画展の最終日と聞き及んだことから「小樽へ?」と思い立ったのだった。

↓小樽駅に到着し、改札を潜って振り返った時の感じが気に入っている。
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↑小高い辺りに軌道が敷設され、駅舎等の施設は少し低い場所になる。多数のランプが飾られた窓の向こう、高い辺りで列車が発着している。

↓好天に恵まれていた中で戸外に出た。
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↓小樽駅の建物外観は1934年のモノだ。内部は改装が施されている。
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↓少し離れて様子を眺めた。
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↑中央に駅で、左がバスターミナルが在り、右寄りにタクシー乗り場が設けられている。この場所は、小樽の街の交通結節点という様相である。

今般、この小樽駅を起点に少し歩き廻った。時には好いのだが、積雪が少し融け、滑り易い感じの箇所も見受けられ、歩き悪い様子ではあった。

<ぶん公>…:小樽の“消防犬”(2023.03.05)

↓こんな像を見掛けた。
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↑冬の寒さを凌ぐマフラーや帽子を着けている。何方かが贈ったということなのだと思う。

以前にも眺めて、その物語を知ったのだった。消防隊員に火災現場の辺りで拾われた<ぶん>は、消防隊の本部で飼われていて、消防隊員達に可愛がられていた犬だった。隊員達に可愛がられて育った<ぶん>は「消防隊の末席を温めている」というようなつもりだったのかもしれない。小樽の“消防犬”として、少し知られていたそうだ。

↓辺りは雪が堆く、些か動き悪い感じではあったが、<ぶん>は歩き悪そうに行き交う人達を静かに見詰めていた。
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<旧北海製罐倉庫株式会社>(第3倉庫)…(2023.03.05)

↓非常に大きな存在感を示す建物だ…
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博物館へ向かおうと小樽の街を歩いた。運河沿いの路を行けば善い筈だと、運河に沿って進もうとしていた。

↓この<旧北海製罐倉庫株式会社>の「第3倉庫」と呼ばれた建物は、大正時代後期から昭和の初めに整備が進んだ建物の1つであるという。
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↑大正時代後期から昭和の初めは、カムチャッカ辺りまでを含む広い海域での漁業、所謂「北洋漁業」が盛んになっていった時代で、獲った水産物を缶詰に加工する際に使う缶を大量に保管して供給する必要が在った。小樽はそういう事業の拠点であった訳だ。

↓冬季は、運河の直ぐ脇で雪が堆くなっている、また積雪で足元が悪いという箇所が多く、些か歩き悪いのは止むを得ない。というより、好天に恵まれ、積雪が緩んで滑り易い様子になっていたという感でもあった。
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↓光線が鮮やかで、陰影が明確になって、建物は存在感を増していたように思う。
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こういう独特な建物を眺めながらの散策も好い。が、今般は足元が酷く悪く、少し慎重な足取りで進まざるを得なかった。

<しづか>=7100形蒸気機関車:小樽市総合博物館(2023.03.04)

2019年5月2日に観た記録が在るのだが、小樽の博物館に展示されている古い蒸気機関車を不意に眺めたくなった。あの博物館では屋外に鉄道車輛が展示されている場所が在るのだが、冬季は車輛等を覆って風雪から護るようにしている関係で辺りに近付けない。が、明治時代に北海道に鉄道が走り始めた頃、米国企業の工場に発注した蒸気機関車が導入されたのだが、後に「7100形」という呼称が与えられた一連の機関車の1輛が館内の展示室出入口辺りに鎮座している。

↓展示室入口から入ると、こういう具合に機関車が鎮座している訳だ。
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↓1880年代の車輛で、後の日本の蒸気機関車と比べて少し小ぶりだが、それでも近くで観ると迫力は在る。
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↓小樽に在るこの機関車は「6号機」で、先頭に「6」と大きく書かれている。
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↓製造に携わった米国のポーター社のプレート等が在る。
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1880年製造の1号機が<義經>(義経)、2号機が<辯慶>(弁慶)と、1882年製造の3号機が<比羅夫>、4号機が<光圀>と、1884年製造の5号機が<信廣>と各々愛称を与えられた。1885年製造の6号機は<しづか>と命名された。間隔が少し開き、1889年に2輛製造されているが、これらには愛称は冠せられていなかった。同型が計8輛在ったのだ。

↓テンダーに<しづか>と確り愛称も入っている。
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↓説明の表示も掲出されていた。
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↑仕様データは英語とロシア語も入っていた…

↓運転台だ…
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↓所謂「西部劇」の時代の設計で、独特なデザインの蒸気機関車で面白い。
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炭鉱を開発し、石炭を運び出す輸送手段である鉄道の敷設が進められた関係で、北海道の鉄道敷設は国内の他地域と比べて比較的早い。小樽市総合博物館が在る手宮は、北海道で最初の鉄道が敷設された地域という経過も在る。内陸の幌内炭鉱の石炭を小樽へ運び、船積みして需要先へ送り出すということが企図されたのだ。

↓石炭輸送に加えて、客車を牽引した例も在ったようだが、明治時代の乗客の夢や希望も運んでいた筈の米国生まれで在る機関車を眺め、何となく色々と想い巡らせていた。
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肴を愉しむ…:<咲か蔵>(Sakagura)(2023.03.04)

所用に合わせて札幌まで出て、一寸ゆったりとすれば善いのだが、移動途中の旭川で早起きし、何やら朝から動き回るような感じで「些か草臥れたかもしれない…」というのが正直なところで夕刻に至った。夕刻と言っても午後5時台で、未だ真っ暗でもない時間帯だ。

札幌駅に近い宿に入って一息入れていたが、「早目に夕食を愉しんで、“何時でも御休み頂いて構いません”ということにしよう」と思い立った。そして札幌駅北口の側を少しだけ歩いた。

↓こんな店を眼に留めた。
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↑<咲か蔵>という看板は「さかぐら」と読むようだ。

↓豊富な種類の肴を供する様子であった。
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↓お通しとハイボールを頂きながら、料理を待つことにした。
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↓多分、鴨肉だと思う。お通しが好かった。
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↓「おまかせ黒おでん4点盛り」というモノを御願いした。
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↑日高昆布の出汁であるという。(個人的には利尻昆布も推したいが…)その出汁が滲みたおでんは凄く好かった。

↓「蟹ぶっかけこぼれ寿司」というモノを摘んだ。所謂“軍艦”の寿司に蟹の解し身をたっぷりと載せたというモノだ。
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↑実は…「蟹の身?何年間も摘まんだ覚えが無い…」という様子なので御願いしてみた。好かった。

↓「焼き牡蠣」も摘まんだ。時季なので“御薦め”としている様子だった。厚岸から送られて来ているモノのようだ。
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↑良質なモノはシンプルに炭火で焼くというような調理法で頂くのが好いと改めて思った。

何か「他地域の人達が“北海道!”と愉しむような肴」と「地元の人達が時に愉しむ肴」とを混淆したというような感の料理が供されていた。札幌駅の北西側、便利な場所でもある。記憶に留めたい感の場所だ。それにしても蟹や牡蠣は随分と久し振りだったので好かった…

一杯の珈琲=<フレンチ>とニューヨークチーズケーキと…(2023.03.04)

路面電車のすすきの停留所から然程遠くない辺りに、気に入っているカフェが在る。中はバンド演奏等も出来るような設えで設備や楽器類も入っている。
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↑立寄って一息入れることにした。

↓「ケーキセット」…珈琲とケーキとを御願いした。
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↓ケーキはニューヨークチーズケーキだ。しっとりしていて好かった…
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↓珈琲は深めな焙煎のブレンド…<フレンチ>を御願いした。
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↓こういう感じで寛ぐことも出来るというルールの御店だ。
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↓ここで一息入れると、宿のチェックイン可能時間帯に差し掛かるので、足を向けることとした。
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↓地階のライブハウス的な雰囲気のカフェである。なかなかに気に入っている。
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<1103>…:南1条西5丁目辺り…:札幌の路面電車(2023.03.04)

<A1201>が西側へ去って行ったのを見送った。程無く、西側から東側へ、西4丁目停留所を目指している路面電車が現れた。

↓静かに現れたのは低床型の車輛だ。
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↓<1103>である。
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↑低床型車両を増備して旧車と換えようという動きの中、A1200形よりも製造し易い、連接式ではない1100形が近年は増えている。

↓西4丁目停留所へ向かって進んでいる。
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↓雪が消えてしまっている路面が目立つが、他方で雪が少し降っていた。
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雪が降る中で路面電車が走るような様子は、何か「札幌らしい」というような気がする。

<A1201>…:南1条西5丁目辺り…:札幌の路面電車(2023.03.04)

半世紀以上も札幌の街を走り続けている路面電車を眺めて佇み、腕時計に眼を落し、昼食を摂りに寄りたかった店の開店に何分か間が在ると思っていた。そういうことなら?何となく路面電車でも眺めているのも悪くないかもしれないと思い付いた。

↓何やら横断歩道の辺りに路面電車が現れた。
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↑新しい低床型の車輛だ。車輛を観て、少し首を傾げた。連接式のA1200形に見えるが、新しい車輛として近年は連接式ではない1100形を増備中だった筈だ。

↓見覚えが無いように思ったのはラッピングの故だったと判った。札幌に初めて登場した低床型の路面電車である<A1201>だが、何時の間にかラッピングが施されていたのだった。
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↓ラッピングの<A1201>は西寄りの方へ去って行った。
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或いは?これからは低床型の新しい車輛にラッピングという例も増えて行くかもしれないと思いながら見送った。

<214>…:南1条西5丁目辺り…:札幌の路面電車(2023.03.04)

到着した札幌駅を出て、西寄りの道を南下して道庁の辺りに至り、更に南下して大通公園を越えると南1条通に至る。

↓南1条通には路面電車の軌道が敷かれている。
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↑交差点辺りに佇んで眺めると<214>が現れた。西4丁目停留所を出て西8丁目停留所を目指している。

↓横断歩道を通り過ぎて西寄りへ進んでいる。
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↓札幌の路面電車では、古風な姿の「200番台」の車輛の外観が好きだ。何れも半世紀以上も走る“老兵”なのだが…
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南1条通は、札幌の路面電車では最も北側に敷かれている軌道ということになる。ということは?日本国内の路面電車で最も北を電車が行き交っている場所ということにもなる。「だから?」という話しだが…

<ペスカトーレ>:<iL-CHIANTI SAPPORO>(イルキャンティ サッポロ)(2023.03.04)

↓ドレッシングやチョコレートを売っている自販機が、何やら目立つ…
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↓ランチ営業もやっている少し気に入った御店で、オリジナルのドレッシングを自販機で売っている訳である。
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↓開店した頃に立寄った。
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↓奥側に進んでテーブルに陣取った。
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↓オリジナルドレッシングの美味しいサラダとスープを頂きながら、料理の登場を待つ…
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↓御願いしたのは、海鮮をトマトソースで和えたパスタである。<ペスカトーレ>だ…
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↓一寸好い感じだ。
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↓食後に珈琲も頂いて寛いだ。
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こういう「イタリアン」は凄く好きだ…

工事中…:<北海道庁旧本庁舎>(赤レンガ)(2023.03.04)

旭川での所用の後、札幌での所用ということになっている。そこで札幌へ移動だ。

そういうように言えば、何やら予定が詰まっているかのようではあるが、実はその限りでもない。旭川でもっとのんびりしていても構わなかったのだが、何となく朝から札幌へ移動してしまった。

↓札幌駅からふらりと街へ踏み出して歩を進めると、これに出くわした。
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↑工事のための覆いに建物の画が描かれている。覆いが無い時には、実際に描かれているような感じで建物が見える。

交っている降雪の中でこの画を観るのも悪くないと思った。

<カムイ>:789系電車:札幌駅(2023.03.04)

旭川駅を発った列車は順調に走り続けた。途中に居眠りに陥ってしまったが、運行時間の1時間25分はあっと言う間に過ぎた…

↓札幌駅に着いた。
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↑画は列車の先頭側だ。

↓忙しい札幌駅の場合、到着した列車は素早く回送し、別な列車がホームを使うようにする例が多い様子だ。列車先頭の<カムイ>という愛称の表示は、素早く<回送>に切り替わる。
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以降は所用の時まで、札幌で細かいことを気にせずに過ごすことになる。

<カムイ>:789系電車:旭川駅(2023.03.04)

旭川と札幌との往来に関して、個人的には「余り深く考えずに旭川駅に足を運び、特急列車の自由席で往復する切符を窓口で求める」と好いということに「してしまっている」感である。今般もそういうことにした。勿論、少し違う方式を採る場合も在るのだが。

↓旭川駅で切符を求めて、改札を潜って乗場を目指せば、既に札幌へ向かう列車が待機中であった。
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↓5輛編成の789系電車だ。<カムイ>の仕様である。1輛が指定席で、残る4輛は自由席だ。時間帯や曜日にもよるであろうが、自由席もそこそこに乗車率は高い感じだ。
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↓列車の先頭側に陣取った…
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↓この<カムイ>の仕様の車輛は凄く見栄えが好いと思っている。
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「土曜日の朝」の、札幌到着後に動き易い感じの時間帯に発車する列車で、そこそこに賑わっていて、途中駅からの乗車も少なくなかった。

<A1201>&<1108>&<A1203>…:すすきの停留所…:札幌の路面電車(2023.03.04)

電車事業所前停留所で<A1201>に乗車した。このA1200形に乗車したのは暫くぶりだったと思う。電車事業所前から東へ進む軌道に入って、幌南小学校前停留所の辺りで北上する軌道に入り、資生館小学校前停留所で東へ進む軌道に入り、電車はすすきの停留所に至る。

↓すすきの停留所で下車して様子を観ていれば、<A1201>は直ぐに進み始めた。
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↓信号待ちをして動き始めると、<A1201>は連接式の車体でカーブに入り、西4丁目停留所へ通じる北上する軌道に入って行く。
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↓そして直ぐに別な車輛が現れた。一瞬、同型車輛と思ったが、少し違った…
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↓「貸切」ということになっている<1108>だった。
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↑連接式車体のA1200形と少し違う、連接式ではない車体の1100形であるが、こちらも低床型の車輛だ。意図的に両者の正面等の外見は似せたようである。

↓信号待ちをして<1108>が進み始めると、反対側の軌道にも電車が入って来ていた。
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↓反対側の車輛は連接型と見受けられる。
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↓現れたのは<A1203>だ。電車事業所前停留所で<A1201>の反対側を走っていた。
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↓<A1203>はすすきの停留所に停車して乗客の乗降が行われた。
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実は<A1201>の車内でカメラをX-Pro2からX100Fに持ち替えたので、画角が少し変わっている。

こういう様子を何となく眺めて過ごすことが好きだ…